夫の言葉や行動に傷つく。
夫婦生活の中でこういうことって少なくないと思うんですね。
もちろん、あまりにひどい場合には夫婦を続けること自体を検討することも必要でしょう。
ですが、もしそうではなくて関係を良いものにしたい、という場合。
実は夫の弱さに目を向けてみることで、関係性を変えられることがあるんです。
(さんざん傷つき噛みつき返して、拗らせた妻の実体験のお話でもあります)
妻を傷つける態度をとる夫の心理
多くの男性はとにかく「感情」が苦手
多くの男性は、女性よりも繊細な弱い感情を感じることが苦手です。
(もちろん男性にも女性にも色々な人がいて、全員というわけではないですが)
これはうちの旦那もなのですが、悲しいとか寂しいとかわかってほしいとか、そういった感情を感じることがとにかく苦手。
そして感じることが苦手な感情は、もちろん上手に表現することも超苦手です。
小さい頃に「男なメソメソするな!」って弱い感情を否定された人ほど、弱い感情は抑えることが多いようです。
だけど夫も人間なので、そういった感情がないはずはありません。
では、弱い感情はどうなるかというと。
「怒り」「不機嫌」として現れることが、とても多いんです。
例えば自分がわかってもらえないと思うとき、そのことに傷ついても悲しいとは実感できない。
だから、悲しい気持ちが「わかってもらえない怒り」に変わって外に出たりします。
夫の不機嫌の正体
私たちの心理学では、怒りは二次感情とよばれていて、悲しさや寂しさなど弱い感情(一次感情)の蓋だといわれています。
怒りの下には「感じたくない弱い感情」があるといわれているんですね。
私たち妻が夫に腹を立てるとき、その下には夫にわかってほしい悲しさや寂しさがないでしょうか。
実はこれは、夫も同じであることが多かったりします。
夫の不機嫌、冷たい態度、暴言、これは妻に対して、もっとわかってほしいとか、何かが悲しいとか、、そんな感情があることがほとんどなんです。
もしくは、妻に対して何か求めるというよりは、自分の中にある何かしらの心の辛さをどう出して良いかわからない、というケースもあります。
ですが、これらの弱さは本当に悪い攻撃的な態度で表に出ることも多いので、当然妻が傷ついてしまう…ということも起こります。
夫の悪い態度の正体は夫が感じられない悲しさや辛さ。
もちろん、だから妻がこの態度を受け入れるべきとか我慢すべき、ということはありません。
ただ大切なのは、夫の悪い態度は「あなたが悪い」わけではではなく、あなたが傷つくのはもったいないことではあるんですね。
傷つくのが辛いのは、実は相手を責めているから
夫の態度に傷ついた、傷つけられた、と感じるとき。
その瞬間に夫は「私を傷つけた人」となります。
これは私自身もたくさん経験しているのですが、傷ついたときって自分の感情以外のものが見えにくくなりませんか…?
その傷が大きく深いときほど、自分の感情にのまれてしまうかと思うんです。
これは自然な人の感情の仕組みで、悲しみや寂しさ、怒りが大きいほど、心に他のことを考える余地はなくなります。
だから、悪いことでは決してないのですが、ただ自分自身の心がしんどいんですよね…。
実は人の心は誰かを責めてるときに、もれなく自分のことも責める仕組みがあるんです。
誰かに怒ってるときに気分の良い人はいないかと思います。
人は何かを愛しているときには気分が良くて、憎んでるときは気分が悪いんです。
そして嫌な気分でいるのは本当にしんどいから、多くの人は心の回復を望みます。
責めている相手が夫だという場合。
夫のことを責めずにすむ、という状態があなたの心の回復につながります。
そのために有効なのが「夫の弱さを感じてみる」ことなんです。
あなたが楽になるために夫の弱さを感じてみる
夫の弱さや傷に目を向けるタイミング
もし自分を傷つけた夫が、弱い感情・苦しい感情を抱えているとしたら…?
そんな話をされたら、
は?なんで私が傷ついてるのにそんなことを… と思うかもしれません。
(私は昔カウンセリングでこの話を聞いたとき、そう思いましたよ笑)
ごもっともですし、本当に傷ついて余裕のない方に、私もこんなことは言えません。
今まさに深い心の傷で苦しんでいるときに必要なのは、間違いなくあなたのケアです。
この時期は、どうか1人で抱え込まずに信頼できる人に受け止めてもらっていただきたいです。
苦しい最中、無理に感情を抑えることは、自分の辛さの否定につながることもあります。
ですからあなた自身の心のケアは、本当に本当~に!大切におこなってあげてくださいね。
そのうえでのお話です。
人の心って傷がある程度癒えると、自然と前を向く力を持っていることも事実なんですね。
体が持っている回復能力と同じなのかもしれません。
自然と自分から「この状況をどうしようかな」っていう答えを探し始めます。
あなたの辛さの波を少しやり過ごせて、そんな余裕を取り戻せたら。
今度は夫が感じている感情に意識を向けてみるタイミングかと思います。
自分自身の傷が癒えて初めて相手の辛さを感じられます
夫の弱さを見ることは、決して「夫を擁護してあなたが我慢する」ということではありません。
それじゃかえってストレスが溜まるし、夫が「私を我慢させる敵」になってしまいますよね💦
実は誰かの言動で心が傷つくとき、そこには必ず自分への罪悪感があります。
「私が悪かったんだ、私に落ち度があるんだ」という気持ちが少なからずあるときに、人って傷つくんです。
(気分の良い感情ではないので、実感できないこともあります)
罪悪感についての詳しい解説はこちら
罪悪感とは -幸せを遠ざけてしまう感情
ですからあなた自身の心をケアして「自分が悪いから責められた」という意識がなくなったとき。
初めて「じゃあ夫はどうしてあんなことをした・言ったのだろう…?」ということに意識を向けられるようになるのです。
はたして夫は、妻を傷つけて喜ぶ人でしょうか。
自分の妻を大切にできない今の自分を、夫はどう感じているのでしょうか。
夫の弱さを理解するのは我慢ではなく「夫の感情を想像できる懐の広い私」になること。
そしてこれは、あなたが夫の態度に傷付かなくなるための、いちばん強力な方法です。
女神様とか菩薩様とか、そんな存在になるようなイメージが近いかもしれません。
菩薩様が、傷つきながら我慢を重ねて人を理解する…というイメージって、想像できなくないですか?
夫の態度に傷つく妻からの卒業
夫の悪い態度は、表現できない夫の弱さ。
ならば、夫の態度に傷つく必要はないのかもしれない。
そしてほんの少しでも「わかってあげてもいいかな…」という気持ちが出てきたら。
それは夫の態度に傷ついて振り回される妻からの卒業です。
とはいえ、これはかなり菩薩の境地であることも事実です。
こんな記事を書いている私は、この境地にすんなり辿りつけたわけではいし、いまだに完璧なんて程遠いです。
私が最初にこの菩薩の心になれたときは、カウンセリングで心理セラピーのサポートがありました。
(私は当時、怒りと傷つきが大きくて自力ではとても無理でした^^;)
もしあなたが、自分じゃ難しいけど菩薩の境地は楽そうだ、と思っていただけたら。
ぜひ、サポートさせてくださいね。
私自身はこの菩薩の境地を心の片隅に置くことで、本当ーーに夫との関わりが楽になることを実感しています。
もう散々、傷ついて反撃して拗らせていましたから…。
夫の態度が冷たい、言葉がきつい。
そんなとき、もちろん一瞬傷つきます、ムカつきます。
だけど「あ、余裕がないのかな?何か私にわかってほしいことがあるのかな?寂しいのかな?」
そんなふうに思い直すことで、私の気持ちがめちゃめちゃ楽になるし、そこから夫婦仲が拗れることも避けられるので、本当におすすめですよ。
この記事が、あなたの夫婦仲に喜びを増やすお役に立てたら幸いです。
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