「もう別れよう」と決意したのに、心が落ち着かない。
過去の楽しかった思い出や、間違っているような不安に振り回されてしまう…。
人の心って、なかなか理屈で割り切れるものではないですよね。
そんな心のザワザワから抜け出す方法を解説してみます。
なぜ別れを決めたのに、心がスッキリできないの?
頭で別れを決めたものの、心のどこかでは納得できていない、前に進めない感情が残っている。
そんなときに、心がザワザワする…ということが起こります。
この原因はいろいろで、複数の原因が混じってこんがらがってる…なんてこともあります。
けれど人って、よくわからない不安をいちばんストレスに感じます。
だからザワザワのもとになっている感情を整理してみるだけでも、落ち着けることもあるんですよ。
心のザワザワを引き起こす感情
この先への生活への不安
今のパートナーと一緒にいても幸せにはなれない。
そう思って別れを選んだとはいえ、今までと違う環境で暮らすことになるなら、そりゃ不安も出ると思うんですね。
人の心は良くも悪くも、慣れを好む性質があります。
例えば明るい未来に向かうとわかっていても、環境の変化に不安を感じることってないでしょうか。
(マリッジブルーなどはその代表かもしれません)
それが別れからの環境の変化なら、不安にならない人の方が「肝が座ってる!」といえるのかもしれません。
相手への期待や癒着感情
これは、ちょっと耳がイタイ感情かもしれませんが…💦
相手に対する期待が残っている場合、「ここで関係を終わらして良いのだろうか?」という迷いにつながりやすいんです。
迷いがあると、心は不安定になるので落ち着くことができません。
そして、相手に期待をしてしまうのは、自分への不足感が大きいときなんですね。
「私はひとりでは幸せになれないかも…」。そんな思いがあると、どうしても気持ちは相手から離れません。
そして「もう少し我慢をすれば、相手が変わってくれるんじゃ…」という思いが生まれたりもします。
この、相手から気持ちが離れない状態を「癒着」といいます。
相手と癒着感情で繋がっているときって「自分は相手と一緒じゃなきゃ生きられない」とか「相手は自分がいなければ生きられない」とか、そんなふうにも感じるんです。
(もちろん実際は、お互い大人なのできちんと別々に生きてゆけますよ)
この気持ちのまま相手と離れるって、想像しただけでシンドイですよね…。
ですから心は、何とか「離れてはいけない理由」を探してしまうのです。
相手に対する罪悪感
これはもう「別れるあるある」といってよいほど多いケースです。
理屈では「もう散々頑張ったけど、ダメだった」「これ以上一緒にいても仕方ない」そう考えているのに。
別れること=相手を見捨てること、そんなふうに感じてしまうんですね。
(癒着との境目がとっても曖昧だったりします…)
自分から別れを切り出した場合はわかりやすいのですが、人によっては相手から別れてほしいと言われたのに罪悪感を感じる、なんてこともあります。
その場合は「自分がちゃんと愛せなかったから相手に別れを選ばせてしまった」とご自身を責めていることも。
罪悪感が大きい場合は、別れる相手そのものではなくて、お父さんや過去の恋人など、別の「助けられなかった人」への罪悪感がくっついている場合もあったりします。
罪悪感についての解説はこちら
罪悪感とは -幸せを遠ざけてしまう感情
心がザワザワしたまま進むと何が困る?
これは、必ずこうなります!というわけではないのですが…。
心を納得させないまま進んだ場合、どこかで後悔を感じてしまう可能性は高くなります。
本当は後悔とは少し違うのかもしれませんが、何かうまくいかない状況になったとき「あのとき別れなければ…」と、今はない選択肢に救いを求める心理が出やすくなるんですね。
こんなはずじゃなかった!と思えば思うほど、選ばなかった選択肢って良いものに見えがちです。
隣の芝…ではなくて過去の芝は青く見えるっていうのでしょうか。
もちろん未来がうまくいかない場合だけでなく、別れに向かって進んでいる「今の自分」を肯定できないのもつらいですよね…。
きっと、今までものすごく頑張って、悩んで、そのうえで苦渋の決断として別れを選んだはずです。
その決断をあなた自身が納得して、尊重してあげられない状態って、すごく苦しいことだと思います。
別れって、ただでさえエネルギーをめちゃめちゃ持っていかれます。
「離婚は結婚の10倍エネルギーを使う」なんて言った人もいましたし。
それが長年連れ添ったパートナーなら、なおさらです。
だからこそ、せめて心の面ではストレス感情をできるだけ抱えない状態で進んでいただきたいなって、本当に切に思います。
もちろんストレスゼロの別れというのはないでしょうけど…><;
心のザワザワから抜け出すために
もう一度、自分の気持ちを大切になぞる
人って迷う生き物です。
一度決めたとしても揺らぐことなんてたくさんあって、その度にコミットし直す方が多いのではないでしょうか。
だから、スッパリと前に進めないあなた自身を責めたり、自分が弱いとは思わないでほしいんですね。
ちょっと遠回りかもしれないけど、別れを決めることになった気持ちを、何度でも辿って尊重しなおしてあげていただきたいなって思っています。
考えがまとまらない、どうしても同じところでグルグルしてしまう…。
そんなときには、心の整理にカウンセリングも使ってみてくださいね。
周囲の意見に振り回されない
もし、あなたの決断をあまり良く思わない人が周りにいるとしたら。
その人の言葉は、あなたの気持ちに影響を与えているかもしれません。
その方なりにあなたを大切に思っての言動だとしても、気持ちが弱っているときに自分の決断を否定的捉えられるのは大きなストレスになってしまいます。
場合によっては、心理的・物理的な距離を取ることも一つの方法。
自分の心を守ることは相手を否定することではないので、あなたができるだけ負荷なく進めるような環境を選んでみてくださいね。
未来に目を向ける、自分が幸せを選べると信じる
そもそも、どうして「別れ」というしんどい決断をしたのでしょうか?
きっと慣れ親しんだ環境よりも求めるものがあるから、パートナーと離れるっていう結論になったのだと思うんですね。
別れを選べた、ということはあなたが「今より幸せになるための決断ができた」ということです。
「決める」って、言葉では簡単だけど実際はめちゃくちゃ難しいことです。
大きな決断ほど、なかなか決められるもんじゃないです。
その別れは、あなたが幸せになるための決断のはず。
あなたの中にある「幸せになりたい!!」という思いに、しっかりと繋がり直すことが、心のザワザワに対抗する力になりますからね。
そして、最後の最後に!
ここまで読んでいただいて「…ますます別れちゃいけない気がする…」とザワザワが強まったときは。
その気持ちもまた尊重してあげて、あなたの心を辿ってみても良いのかもしれません。
この記事は、けっして別れをおすすめするものではありません。
あなたの幸せへの決断の後押しができたら、とっても嬉しく思います。
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