※こちらは、カウンセリングサービスのアメーバーブログ『恋と仕事の心理学』に執筆した記事の転載になります。
大好きな人とは何でも分かり合いたいし、理解してほしい。
そんなふうに感じる人も多いのではないでしょうか。
私ももちろん、そう思います。
けれど、わかって欲しいという気持ちが強すぎると。
わかってもらえないことや同じ感覚を共有できない辛さも強くなり、関係性を悪くすることもあるんです。
パートナーなんだからわかってよ!という気持ち
実はこの「わかって欲しい気持ち」を盛大に拗らせてズタボロの夫婦関係になったのは、何を隠そう私たち夫婦です。
私と夫はほぼ10年間もの間「わかって欲しい合戦」をしていました。
(結婚して12年、そのうちの10年ですから相当です…笑)
私たちの戦いのきっかけは「カウンセリングを仕事にしたい」という私の希望を、夫に大反対されたことでした。(これがほぼ新婚の時です)
夫が反対する理由はただ1つ、妻が心配で不安だったから。よくわからない心の世界に関わることで、私が潰れたり変化することが怖かったんですね。
けれど、当時の私はその怖さをまったく!理解することができませんでした。
妻の本気でやりたいことを夫が大反対するなんて。
私はそのことが本当にショックで、自分を否定されたようにも感じてしまったんですね。
思えばこれが、私が夫を敵として認定した瞬間でした。
ですが本来、人それぞれの価値観があるのは自然なことで、今思えば夫を安心させることができれば、それで済む話だったのです。
私が「夫なら応援するのが当たり前でしょ!」とヒートアップしてしまったことは、実は原因がありました。
子どものときに感じた「自分は誰にもわかってもらえない」という心の傷が、夫婦関係の中で蘇っていたんです。(これはだいぶ後で気づいたことでしたが)
夫婦の間で繰り広げられる正しさの争い
私の心の中は、どうしてもわかってもらえない失望や悔しさ(これが表面的に感じてた感情)と、夫の嫌がることをしてるという罪悪感(これは自分では気づかなかった深い部分の感情)が、ぐっちゃぐちゃになっていました。
この感情から逃れるために、何とか夫に自分の考えを理解させようと「私は正しい!」っていう理屈をたくさん並べて、いかに夫が身勝手で間違っているかを説得しようとし続けたんです。
実は我が家は、私も夫も理屈っぽいタイプで…。
夫も売り言葉に買い言葉、お互いの正しさをぶつけあっては、その度に「ダメだこいつ、全然わかってない…」という失望を深めていきました。
限界まで拗れた夫婦関係
定期的にそんな諍いを続けるうちに、夫は「妻は家族よりもあの胡散臭い団体(これは私たちが所属する神戸メンタルサービスのことです)の方が大事なんだ」という諦めに沈みます。
私は私で、夫が私のやりたいことを理解してくれることを諦め、頭の中は「夫を選ぶか仕事を選ぶか」という2択が浮かぶようになりました。
お互いに、相手が大好きだからこそ自分の思いを理解してほしい。
スタートはその気持ちだったんです。
けれどその思いは拗れに拗れ、愛情からは程遠いものになっていました。
私は夫を邪魔者だと認識し、その態度に傷ついた夫は「私の好きなことをけなすこと」で私に反撃していました。
「離婚をするか私が仕事を諦めるか」という論点になってしまい、もうどうにもならなくなりました。
変化のきっかけ
関係が変わるきっかけは、私がカウンセリングを受けたことでした。
自力での関係修復をギブアップしたんです。
私は悲しみと腹立たしさでパツパツになっている心をカウンセリングに持っていきました。
そうしたら……。返り討ちに遭いました笑
私がカウンセリングで思い知らされたのは、私がまったく!理解できてなかった夫の寂しや悲しさでした。
そして私がこんなに苦しいのは、私の中に夫への愛が変わらずあるからだということも。
繰り返しになりますが。
戦いのスタートは、大好きなパートナだからこそ、自分の思いを理解してほしいということでした。
けれど「理解してほしい」というニーズが強すぎて、理解されないことが心の大きな傷になり、その傷が怒りや攻撃に変わりました。
そして、夫からめちゃめちゃ大切に思われているという、シンプルな事実を見えなくさせていたんです。
すべてをわかり合えなくても愛は感じられる
もちろん、私の欲しい形の愛じゃなかったから受け取れなかったということもあります。
だけど夫婦って、片方がわかってくれないって苦しいときは、相手も同じことを感じいることが多いんです。
だからどちらかが相手の価値観に寄り添うことで見えることがあり、相手が変わらなくても愛を感じられたりするようです。
カウンセリングの前と後で、(当たり前ですが)現実的に夫は何1つ変わっていない。
それでも、私は望む形で理解されていなくても、あったかい愛を感じられるようになっていたんですよね。
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実は今でも夫は、私がカウンセリングを仕事にすることを喜んでいるわけではありません。
やはり、心配な気持ちと「自分の妻が胡散臭い団体でよくわからないことをしてる」という思いは変わらないようです笑
けれど、お互いに共有できない思いがあったとしても「それはよくわからんけど、あなたのことは好きだよ」って素直に思えるようになったのは、本当に楽だな〜って感じるんですよね。
「パートナーならすべてわかり合って理解すべき!」と頑なに信じ、過去にもいくつかの関係を破壊したことのある私、「もう少し早く知っていれば…」とも悔やまれます…
一番近い関係のパートナーといえど、別々の人間。
すべての価値観を共有してすべてがピッタリ合う方が少ないのかもしれません。
けれど、価値観の違いを認めて寄り添うことできたなら。
すべてわかり合えなくても、あったかい愛を感じることができますよ。
このお話があなたのパートナーシップのお役に立てますように。
1人では難しい…というときは。
ぜひカウンセラーも使ってみてくださいね^^
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