頭では良くないとわかっていても、どうしても自分を責めてしまうことってないですか?
こんなこと考えても仕方ない。
今はゆっくり休んでいいのに。
もっと自分に優しくしなきゃ!
そう思っても、どうしても自分責めが止まらなかったり、体は休んでいるのに心が全然休まらなかったり。
頭でわかっているのにできない自分をさらにダメだと感じてしまったり…。
そんなあなたに、ぜひお伝えしたいお話です。
自分責めから抜けられない心理の解説
心や無意識には、頭で考えるような「否定形」がないといわれています。
たとえば「失敗したくない」と思うと、頭ではそう思っていても心や無意識は失敗に向いてしまうんです。
だから心は「失敗がお好きなのね!」と認識して、結果として失敗しやすくなります。
怖い話ですが…。
この仕組みと同じで、自分を責めちゃダメだ!と強く思うほど、心は自分を責めるということに意識が向きます。
だから自分責めをやめることがますます難しくなってしまうのですね。
これが自分責めからなかなか抜けられない、大きな理由です。
では、どうすればよいのでしょうか。
自分責めをやめるためには「責めちゃダメだ!」という否定形ではなく、別の視点に意識をズラすことの方が効果的なのです。
自分を責めるときは必ず何かを頑張っている
自分を責めるのは現実がうまくいかないとき
自分を責めてしまうのは、どんなときでしょうか?
たぶん、何もかもうまくいっているときに自分を責める人っていないかと思います。
自分を責めてしまうのは、何かがうまくいっていないとき。
思うようにならない現実に心が傷ついたり焦ったりして「それは自分が足りないからだ!」というダメ出しの感情に繋がるのです。
うまくいかない現実の中で自分を責めていると、自分のできなさだけにフォーカスしがちです。
けれどそのとき、あなたは何かをめちゃくちゃ頑張っているときでもあります。
すごーくすごーく、何かを成したくて、もしくは何かを守りたくて頑張っているんです。
不足感よりも頑張っている事実に目を向けてみる
自分を責めているときって、人から「よく頑張っているよね。すごいよね!」って言われても、全然そんなふうに感じられなくないですか?
結果が出る頑張りは認められるけど、こんな結果じゃ意味がない!って思ってしまっていないでしょうか。
もちろん何かの結果が欲しくて頑張るから、そう考えるのも無理ないことなんですが、「今」望む現実でなくても、あなたが何かを頑張っていることは事実ですよね。
はじめの話に戻ると、苦しい自分責めから抜けるためには、そこから意識を何かにズラす必要があります。
つまり「責めちゃダメだ!」という否定形よりも「今は思うようにならないけど、自分って頑張ってる」という事実に意識を向けてみる。
これは自責から抜けるために大切なことでもあるんです。
また自責感情が強い人は、心の奥に大きな罪悪感を抱えていることも多くあります。
根本の罪悪感を、カウンセリングの中で少しずつ緩めるアプローチもご検討くださいね。
罪悪感の解説はこちら
罪悪感とは -幸せを遠ざけてしまう感情
心の中に願いや愛があるときに、人は頑張れます
そうはいっても、自分の頑張りなんて簡単には認められないよ!ということもあるかと思います。
実は私も自分を認めることが苦手で、とっても自責ループに入りやすい人間です。
私が自分を認めるために使う、おすすめの視点をお伝えしますね。
それは「今、このしんどい状況から逃げないのはどうして?」って聞いてみてあげることです。
人が何かを頑張るとき、苦しくても投げ出さないときには必ず理由があります。
心の根っこに何かしらの願いや大切な思いがあって、そのために頑張っているんですよね。
その「こうありたい、こうなりたい」という真摯な願いに繋がり直してあげることで、意識が自分責めから外れやすくなります。
例えばパートナーとの仲が拗れてつらいとき。
それでも投げ出さないのはどうしてでしょうか?
また愛し合って、幸せを感じたいからではないでしょうか。
仕事がうまくいかなくて苦しいとき。
それでも辞めることを選ばないのは、その苦しさを越えてお役に立ちたい自分がいるからではないでしょうか。
人って心の中に強い願いや愛があるからこそ、しんどい中でも頑張って越えたい!って踏ん張れるんだと思います。
もしここで、そのような願いや愛がどーーしても見つからない場合。
もしかしたら、その頑張りの理由が犠牲や恐れからなのかもしれません。
あくまでもしかしたら…ですが、願いや愛からの行動でないならば、それは手放した方が良い…という場合もあったりします。
これはケースバイケースなので「私の場合はどうなんだろう?」というときは、ぜひ心の整理におつき合いさせてくださいね。
本当の願いや愛に繋がることが問題を超える力になる
私自身も、夫婦問題や仕事があまりにうまくいかないとき、夜も眠れない・休日も気持ちが張り詰めている…そんな苦しい時期がありました。
そしてそんなときには必ず、自分の不足(ときには相手の不足も)を責めまくって苦しんでいたんです。
そしてその都度、その苦しい自責感情から抜ける突破口になったのは、「こうありたい、こうなりたい」という本当の願いや相手への愛に繋がりなおすことでした。
自責から離れてそこに繋がれたとき、心はふっと楽になります。
ときには、周りからは「そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?」って犠牲的に耐えているように見えていたこともあったと思うんですね。
だけど私の本心の声は、つらい状況から離れるのではなく、それを自分に超えさせてあげることを望んでいました。
本当の願いを投げ出したくない!自分の愛や誠意を貫きたい!
そんな思いで、私は頑張っていたみたいです。
私自身がどうしようもなく自分を責めていたとき。
こんなに責めても仕方ない!
早く寝なきゃ!休まなきゃ!
どんなにそう焦っても、自分責めは止まりませんでした。
けれどそんな時「しんどいけど、それでも頑張りたいのが私だから仕方ないよね〜」って受け入れてあげることで、ようやく苦しい気持ちが緩んで、自分に優しい目を向けられるようになったんです。
そして、そんなふうに思えると目の前の現実は変わらなくても、心は前を向くことができます。
心が弱るたびに、「もう少し頑張ってみよう!」という気持ちを取り戻して進むことで、現実も少しずつ望む方向に変化しました。
最後に
けっして私は「頑張ることばかりが尊い」と言いたいわけではありません。
自分を責めてしまうような環境から離れることも、心を守るために必要なときがあります。
そして「わざわざ苦しい山を選んで登る必要もない」そう思っています。
けれどもしあなたが今、問題から離れるのではなく、超えて幸せを感じたいと願っているとしたら。
この視点がお役に立てればとっても嬉しいです。
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