執着のトリセツ〜執着の奥には光がある

疲れた心に効くサプリ

「執着を手放しましょう」
カウンセリングや心の話で、結構な割合で登場する言葉です。

「執着」という言葉を聞いたとき、あなたはどんなイメージを持つでしょうか。
心理学的な定義はありますが、私個人は「執着は自分を幸せにしない愛の形」だと思っています。

執着が生まれるのは、そこに愛があるから

執着が生まれるのは「そこに愛や情熱があるから」なんですよね。
人に対しても、仕事に対しても、夢や目標に対しても。

何かを得たいとか、この人と一緒にいたいとか、こんな未来が欲しいとか。
根っこには必ず、純粋な愛やビジョンがあるんです。

けれど、その愛が心の余裕のない形で膨らみすぎた時に、愛は執着になってしまう。

この人への愛を貫きたい。
この仕事は自分の人生に不可欠だ。
これがないと生きていけない。

そんな思いが膨らみすぎると人って、自分の心地良さを横に置いてでも、心を注ぎ込みがちです。

そして「こうならないと幸せじゃない」とか「これを無くしたら自分の価値がなくなる」とか、心を追い詰めてしまうんです。

もちろん、何かを深く愛することが悪いわけじゃないんですよ。
大好きで夢中になる対象があることは、人生を豊かにしてくれます。

何かを純粋に愛しているとき、私たちが感じる感情は幸せです。

たとえば推し活って、めちゃ幸せですよね。
他にも大好きな食べ物、音楽、大切な家族、犬様や猫様……

私たちに心地よい感情をもたらしてくれるものが本来の愛の形です。

けれどそこに「失いたくない」という恐れや「これがないと幸せになれない」という自分への制限が入り込むと、純粋に楽しんで愛せなくなってしまうんですね。

あまりに大きい執着は、今手にしている素晴らしいものの価値を見えなくしてしまうこともあります。

たとえば、「この人と別れたら自分には何もない」。

そう感じるときって、毎日を過ごせる健康な身体とか、自分自身が持つ魅力とか、他の愛してくれる人の存在とか、たくさん持っている素晴らしいものに意識が向かなくなって、手に入らないものだけを見てしまったりします。

さらには視野が狭くなって「執着している対象だけが唯一自分を満たしてくれる」そんな意識になって、周りにある温かい存在と分離してしまうことも。

これでは「幸せな人生」から離れてしまうような状態です。

執着は「手放す」ではなく「緩める」だけでもいい

じゃあ、そのような執着を感じたときにどうすれば良いのかというと、冒頭の「執着を手放しましょう」ということになるわけですが。

これ、言葉で言うほど簡単ではないんですよね。

だって、執着するほど必要だと感じているのですから。
他の大切なものを失ってでも、持っていたいと思っているのですから。

執着の根っこは愛です。
一生けんめい愛したから、または現在進行形で愛してるから、手放すことがこんなに辛いんです。

執着は苦しい。だけど手放したら自分がなくなりそうで怖すぎる。
そんなふうに感じるかもしれません。

このようなときにおすすめしたいのが「手放さなくてもいい」「緩めてあげればいい」と自分に伝えてあげることです。

いきなり「手放しましょう!」は怖いかもしれませんが、「ちょっと緩めてみようよ」ならばハードルが下がる感じがしませんか?

具体的に何をするのかというと、こんな声がけを自分にしてあげて欲しいのです。

「〇〇がなくても、あなたの人生は十分満たされているよ」
「自分にある楽しいことや幸せを、もっと見てみようよ」

もちろん、そう言ってもすぐに心は納得しないとは思います。
だって執着するほど必要だと感じているのですからね。

けれど、たった1つの対象だけが自分を幸せにすると感じる人生は、あまりに不自由で窮屈じゃあないでしょうか。

自分の心をその窮屈な檻から出してあげる、そんなイメージを持ってみると良いかもしれません。

執着がなくなっても残るもの

大好きな人や夢やモノに執着が生まれるとき、心の中には必ず恐れがセットになっています。

「これがなくなったら自分が空っぽになってしまう」
「今までの努力が水の泡になってしまう」
「他の人とじゃ幸せになれない」

そんな大きな喪失感の恐れがあるんですね。
そのときに、真正面から執着を悪者のように扱ってもなかなか離れてはくれません。

執着し続けている自分を責めて、よけいに苦しくなってしまうかもしれません。

私がおすすめしたいのは、執着を悪者とは思わず、執着の中にある光を見ることなんですね。
執着は苦しいから緩めるのですが、執着のなかには埋もれている光の要素が必ずあります。

それをきちんと見つけて、掬い上げて心に戻して欲しいなって思います。

今までの自分の中に、どれだけの一生懸命さがあったのか。
どれだけ心を尽くして思いが伝わるように、頑張ってきたのか。

そんな思いを他人が「執着」という言葉で括ることなんて、本当はできません。
だから緩めたり手放すのはあくまで「これじゃなきゃ幸せじゃない!」と決めつける苦しさや自分にかけた制限だけ。

今までの「あなたの思いや頑張り」は、キラキラとした尊いものです。
執着を悪者にすると、それを持ってる自分も良くない存在だと感じがちですが、そんなことはないんですよ。

重ねて伝えたいことは、執着の根っこにあるのは愛や情熱です。

「ここまでできた自分は、必ず別のかたちで幸せになれる」そう信じてあげてほしいんですね。

こんなに頑張れた私だから、大丈夫。
ここまで情の厚い私なんだから、大丈夫。
こんなに愛のある私だから、必ず幸せになれる。

執着の奥にある光を感じられると、少しずつ笑顔が増え、今ある喜びに繋がれるようになります。
執着がなくなると、空っぽになるのではなくて新しい自信の芽が育ちます。

そんなふうに少しずつでも執着が緩むことで、必ず次の扉が開きます。
どうか怖がらずに、ご自分の幸せの底力を信じてあげてみてくださいね。

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