いつも人間関係が長続きしなくて…
始めは仲良くできるのに、結局みんな離れていくんです
カウンセリングの中で少なからず伺うお悩みです。
で、ですね。
もちろんこの原因って1つではないのですが、一定数あるように感じるものがありまして。
それが「自立心と依存心の葛藤」がコントロールできなくなるというもの。
この心の葛藤が表面に滲み出ることで、あなたを「よくわからない人」にしている場合があります。
今回はそのようなケースの解説と対処法です。
どうして葛藤が生まれるのか
子ども時代の満たされない依存心
たとえば小さな頃、お母さんやお父さんに甘えられない環境だったとします。
そうすると子どもらしい依存感情が出せず「甘える・素の自分で愛される」という経験が得られません。
そして家庭の中で生きるために自分で何とかする=自立する、ということが処世術になることが多くあります。
また、日々親の愚痴を聞くなど親子関係が入れ替わったような環境で育った場合。
「自立的な自分でないと親に受け入れられない」という感覚が育ちます。
どちらにしても、まだ小さな体で強制的に自立せざるを得ない過酷な状況なのですね。
依存心を抱えたまま自立側を頑張ってしまう
そのような子ども時代を過ごして大人になった場合、どのような困りごとにつながるのでしょうか。
ずっと心に傷や寂しさを抱えているけれど、それをどうして良いのかわからない。
依存を受け入れて欲しいとめちゃくちゃ切望しながら、それを隠さなくてはと強くブレーキをかけてしまう。
対人関係でこのような苦しさを抱えることがあるのです。
なかには依存感情を持つニーディな自分を恥じて、依存したいけど弱みなんて出せない!という感覚を持つ人もいます。
この「頼りたい!甘えたい!」と「頼ってはダメだ!自立側でいなければ!」という真逆の思いが心の葛藤につながるんですね。
もちろん人って多かれ少なかれ、このような葛藤を持つのは自然です。
けれどその葛藤があまりに強すぎると、心はつねに表面がギリギリに張り詰めたコップの水のような状態。
人って心に余裕のない状態では「こうありたい」という自分でいることが難しくなります。
体調が最悪のときや寝不足のとき、あなたに余裕がないときを思い浮かべてもらえると想像がつくかもしれません。
イライラとか依存をコントロールして穏やかにいることは難しくないでしょうか。
葛藤を抱えることで起こる対人関係の問題
葛藤があなたをわかりづらくする
こんなに強い葛藤を心に抱えながら人と関わるとしたら。
どうしても自分の心の中でコントロールできずに、外に滲み出てしまうこともあるかと思うんです。
人の頼りになりたい vs 甘えたい
人の辛さを受け入れたい vs 「私の方が辛い!」を訴えたい
人を支えてあげたい vs 支えられたい
この相反する思いが常にグルグル入れ替わります。
そのときに、周りから見ると(あくまであなたの苦労など知らない人の感じ方ですが)
頼れると思ったのに、急にそっけなくなる
優しいんだけど、なんだか裏がある気がする
どんな人なのかわからなくて付き合いづらい
など、あなたのわかりづらさやマイナスのギャップとして伝わることもあります。
そしてそのことで、あなたの本来の魅力が伝わらないという勿体無い状況にもなるのです。
わかりづらさが必ずしも悪いわけではないのですが「何かを隠そう」という意識からの場合は、マイナスに見えてしまいやすいんですね。
抑えていたニーズが一点集中で向かってしまう
それから、この葛藤が恋愛に影響することも。
人は心の距離が近くなると、どうしても依存が抑えにくくなります。
友人や職場付き合いのレベルでは抑えられていた依存が「パートナーなら受け入れて!」と一点集中で向いてしまいやすいのです。
その結果、「こんなに重い女だと思わなかった…」などと思われてしまったり。
これはパートナー以外に、「この人だけは信用できる!」と感じたお友達の間でも起こります。
ですが、どうかこのことを「自分が悪い」とは、決して思わないでくださいね。
あなたはこんなにギリギリのところで頑張っているのですから。
しんどい葛藤を1人で抱えて、周りの役に立つ自分でいなければって、いつも張り詰めているんです。
そして、もしかしたら人間関係をうまく作れない自分のことを、すごーく責めているかもしれません。
人とうまく付き合えないつらさを抱えながら、傷口に塩を塗るように自分を責めていたら。
途方もなくつらい状態だろうな…って思うのです。
葛藤を手放して幸せな人間関係を手に入れる
繰り返しになりますが、自立心と依存心の葛藤をコントロールできないのはあなたのせいじゃありません。
あなたが未熟だからでもありません。←ここは本当~に大事です!
どんなことにも原因があって結果があります。
ですから、その原因を解消すれば結果は変わってきます。
自立心と依存心の葛藤が原因で、いつも対人関係がうまく繋げられないとしたら。
「頼られる自分でいなくては」という思い込みを緩めて、抑圧されたまま膨らんでいる依存心を癒すことがカギになります。
もし、今まで訳も分からず「いつも人が離れていく」と挫折感を感じていたならば。
まずはあなたの中に、そういった心の葛藤があると腑に落ちるだけでも、少し気持ちが楽になるかもしれません。
あまりに強い自立の観念やコントロールできない依存心は、1人で対処するとなかなか難しい場合もあります。
カウンセリングなどの心理的に安全な場所で取り扱っていただきないなって思います。
もしあなたが、コップに張り詰めた水を減らして、心に余裕のある状態で人と関われるとしたら。
人に自然に受け入れられて、幸せを感じならがら誰かを幸せにできるとしたら。
どんな気持ちになるでしょうか。
あなたが本来の魅力や素敵な個性を取り戻して、人と関われることを願っています。
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