「休んでいるのに元気になれない」と感じるときに

心を緩める心理学

毎日家でゆっくりしているのに、いつまで経っても元気になれないんです

そんなご相談をいただくことが、少なからずあります。
このようなとき、多くの方は体を休めながら頭と感情はフル回転の状態ということも。

体が動いていないから休んでいるかというと、そうではないことも多いんです。

体の休息、心の休息、頭の休息

体の休息は、活動をしないこと・睡眠をとることで満たされます。

そうして体が休んでいると、自分自身も周りの人も「休んでいる」っていう認識をしやすいのですが、それと「心も頭も休んでいる」というのは、まったく別のことなのです。

たとえば、1日中家の中で何もせずに過ごしたとき。

体はあまり動きませんが、頭では色々なことを考えていないでしょうか?
また頭で考えたことに対して、心はどんな感情を感じているでしょうか?

頭の休息は、グルグルと考えている状態を緩めること(睡眠もひとつ)で成り立ちます。
心の休息は、ネガティブ感情を感じないこと、心地よい感覚を感じることで成り立ちます。

ですが、頭と心は、体よりも休ませることが難しいんです。
なぜかというと、思考と心は体の動きより意識でのコントロールがしずらいからです。

「3分間動かない」ということは意識的にできるけど、「3分間何も考えない」とか「3分間良い気分で居続ける」のはけっこう難しくないでしょうか。

ですが、この頭の休息と心の休息が「また元気に前を向く」ためには必要になります。

体の休息することで、逆に心が苦しくなることも

少しおかしな話ですが、養生するために体を休めることで逆に心が苦しくなることがあります。

体が忙しく活動をしているときって、疲れたな…という感覚はあっても、心は「活動している充実感」を感じていることも多いのです。

そのため、休息をとることでその充実感が感じられなくなり、さらに「たくさん休んでしまっている罪悪感」に変わることがあります。

とくに心身の限界まで頑張ってしまうタイプの人は、頑張らない自分に焦りや罪悪感を感じやすいかもしれません。
体を休めることが、サボっているようないけないことのように感じたり、思うように動けない自分を責めてしまいやすいんですね。

そうすると、この「嫌な感情」を感じないために、無理に動こうとすることもあるかもしれません。

だけど、元にある焦りや罪悪感が消えなければ体を動かしても、そのままどんどん元気なる…という回復は難しい場合も多いんです。

このような状態のときは、無理に体を動かすよりも「フル稼働して苦しんでいる心と頭を休ませる」ということが大切です。

本当の意味で休むには

心と頭を休ませるためには、思考でいっぱいになっているならば緩め、動けない自分を責める感情があるならば手放す、ということが効果的です。

そのための方法を、いくつかご紹介しますね。

ネットやSNSなどの情報を遮断してみる

不安になるほど、色々な情報を取り入れたり人から聞いたことを実践してみよう!と思いがちです。
早く元気になれそうな動画を探したり、SNSからヒントを見つけようとするかもしれません。

けれどそんなとき、あなたにとって何が本当に必要な情報なのかが、ぼやけていないでしょうか。

また、焦る気持ちを紛らわそうと入れた情報は、自分自身の頭と感覚で上手に活かせないことも多いんです。
気持ちがごちゃごちゃのままでは、本当に自分にとって良いことは見つかりづらいようです。

ですから、やみくもに情報を探すよりもまずは情報を遮断することで、本当に必要なことに気づくための「自分の時間」がつくられます

深い呼吸を取り入れてみる

休んでいるのに疲労感があるときは、1日に数分でも良いので、目を閉じて深呼吸をして、どんな思考や感情が浮かぶかを見つめてあげることもおすすめです。

気持ちが焦っていたり不安が強いとき、意識的に深呼吸を繰り返すことで心を落ち着ける効果があります。
また、こうすることで、自分の思考や心に浮かぶことが見えやすくなります
無意識に感じていた苦しさやモヤモヤの輪郭がはっきりするかもしれません。

そこから、何をしたら良いか・何をしたいかなどの必要なアクションが浮かびやすくもなります。

自分を苦しくする思考や感情に寄り添ってみる

休めているのに休めないと感じるとき、動けない自分に焦りを感じたり、責めていることってとても多いです。
さらに自分に厳しい人は、上手に休めない自分にまでダメ出しをしてしまう、ということも。

頭では、どうしたら早くもと通りに動けるかを考えて、心はちゃんとできない自分を責めて…。
ただでさえ思うようにいかなくて困っている自分を、さらに「弱い!」と責めてしまっては、傷口に塩を塗るようなもの

もしそんな思考や感情に気づいたら、まずは今のあなたのつらさに寄り添って、優しい言葉をかけてあげてくださいね。
これは甘えや弱さではなく、早く元気になるための近道でもありますからね。

最後に

今まで頑張り続けていた人が休んでいるときには、動けない焦りや自分へのダメ出しがたくさん出やすいことが多いです。

ですが、そのような気持ちを抱えていると、頭と心はフル回転でネガティブに傾いて自分を消耗し続ける、という状態にもなりがちです。

体を動かして活動することで元気になれるならよいのですが、もししんどさを感じるならば、必要なのは体以外をしっかり緩めて休むことかもしれません。

とくに、休んでいる自分を責めながら同時に前を向くことはできないので、まずは「頑張りすぎたから今は休んでいる自分」を優しく受け入れてあげてほしいなって思います。

思考や心の休息に難しさを感じたときには、いつでもカウンセリングでお手伝いさせてくださいね。
対話ベースのアプローチの他、心を緩めるセラピーも体験していただけます。

あなたが本当の意味での休息をとって、また元気に前を向けることを祈っています!

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