※こちらは、カウンセリングサービスのアメーバーブログ『恋と仕事の心理学』に執筆した記事の転載になります。
私が未熟だから、相手に大きな愛をあげられないんです
私がちゃんと相手を許せたら、この関係は良くなるのに…
こんなお話を、カウンセリングのなかでは少なからず伺います。
この苦しさを感じる方はみなさん本当に一生懸命、パートナーに真摯に向き合ってらっしゃるんです。
そして真摯だからこそ、思うようにできない自分に対して否定感を感じられていることも多くあります。
もし、あなたがこのように「愛せない、許せない自分」に苦しんでいるとしたら。
必要なのはもっと頑張ること…ではなくて「今の自分への愛と許し」なのかもしれません。
自立の心理は自分に厳しくなりやすい
「私がもっと愛せたら、相手を受け入れてあげられたら」
このように与える立場であろうとすることを心理学では「自立」といいます。
そして自立側にいる人って、少なからず自分に厳しい方が多かったりするんですね。
恋愛だけじゃなく、仕事や友人関係でも
・人に不快感を与える自分を許せない
・自分勝手な自分なんて最低だ
・誰かの役に立たない自分は見たくない
こんなふうに自分を厳しく監視するもう1人の自分を、心に置いてはいないでしょうか。
自分に対してはとても厳しいけれど、周りの人やパートナーには心を配って相手の気持ちを大切にする。
この在り方でもある程度までは「ちゃんと」周りの人を愛せます。
けれど自分への厳しさというのは、ぽつりぽつりと小さな犠牲や我慢になって蓄積します。
そうして積もった犠牲や我慢は「大切な人をうまく愛せない」という問題として現れます。
あなたが今「相手をちゃんと愛せない」原因は、未熟だとか冷たいとかではなくて、自分への厳しさや否定の蓄積かもしれないんです。
愛と許しをあげる順番は、自分→相手
すべての人には必ず、愛して欲しい・わかって欲しい・助けて欲しいという「ニーズ(欲求)」があります。
ニーズを持つことはわがままでも身勝手でもない、ごく自然なことです。
けれど、育った環境など人生のどこかで自分のニーズを強く制限されると、「私のニーズは悪いものだ」という誤解が心に染みつくことがあります。
そしてこのような誤解をベースに人と関わると、無意識に自分よりも人を優先して関係をつくりがちなんですね。
さらにその関係がうまくいかないとき、原因は自分にあると思いやすくなります。
・私が優しくないから相手を不快にさせた
・私が相手をもっと理解ですればうまくいくのに
・相手を許せない私が未熟なんだ
こんなふうに自分に完璧な対応を課して、それができないことを心のなかで責めてしまったり。
もちろん、相手を深く愛したい、大切にしたい、満たしてあげたい、そう願うことは素晴らしいことです。
けれどその前提として、自分の心やニーズを受容して尊重してあげることはめちゃくちゃ大切なのです。
自分のニーズは否定したまま相手に愛や許しを与えるのは、誰にとっても難しいことです。
その難しいことを自分に課してできない自分を責めてしまうと、ますます愛せない・許せないの悪循環が生まれます。
「もっと相手を愛さなきゃ、許さなきゃ」と悩んでいるとき、「ちゃんとできない今の自分」にはダメ出しこそすれ、愛も許しもあげられていないんです。
[愛も許しも、まずは自分自身へ向けてから相手に向ける]
今の自分がどんな状態でもOKをあげる、否定しない
↓
自己否定が緩むと心に余裕や余白ができる
↓
滞っていた相手への愛が流れやすくなる
この順番がとても大切なんです。
どんな自分を否定しているのかを見つける
とはいえ自分への目線が厳しい人にとって、その厳しさは「当たり前」に感じることも多くあります。
自分を批判する自分が空気のように自然に存在して、それが自己否定だということに気づかなかったり。
さらに「相手を愛さなきゃ、許さなきゃ」と頑張る心優しい自立さんほど、自分のなかの「できていない今の自分」を認めることは怖さが付き纏います。
・こんな自分を許したら、さらにダメになっちゃう
・自分が自分に甘くしたら。きっと人から責められる
・できていない自分を愛するなんて身勝手だ
もう1人の自分の声が楽になることにブレーキをかけます。
けれど今の自分を愛して許すこと、自分のニーズを大切に扱うことは勝手でも甘やかしでもありません。
人の心の真ん中にはちゃんと愛があって、その愛を流れやすくするために今の自分への否定を緩めるのです。
大切な人に愛を使えないときには必ず理由があります。
それを誰よりもあなた自身が理解して、思うようにできていないと苦しむ今の自分にOKを出してあげてくださいね。
どんな自分でも今はOK、ちゃんとできない自分を否定することは逆効果、ですよ。
自分の中にどんな自己否定があるかを見つけて緩めてあげることが、相手を自然に愛せる近道になります。
厳しい自分との押し問答が終わらない、何を否定してるのかよくわからない、そんなときにはカウンセリングもご活用くださいね。
自分への愛と許しが深まるほど、心は楽にパートナーへの愛や許しに向かいます。
*
最後に少し、私の経験をお話させてくださいね。
この「今の自分への愛と許し」の効果は、私自身が本当に身をもって実感したことです。
夫を上手に愛せない、許せない、優しくできない。
そんなとき、私はいつも未熟な自分を責めていました。
カウンセラーなんだから全力で夫に向き合わなければ。
人前で話しても恥ずかしくないような、仲の良い夫婦でいなければ。
そのために、いつも夫を愛して許せる私でいなくては。
私の心にはこんな思いが当たり前の正しさとして居座り、少しでも手を抜くことを責めていたんです。
けれど、人間っていつも教科書のように正しくはいられません。
気分の波もあるし、夫婦関係以外の問題やストレスを抱える時だってある。
いろいろなことが重なり苦しさが続いたとき、「今はうまく愛せない自分でもいいのでは?」そんな思いに至りました。
(言葉にすると簡単ですが、この自分を認めるにはかなりの勇気と少しの開き直りも必要でした)
私が「できていない自分」への否定を緩めて何が起こったかというと。
息が詰まった心に余裕が生まれ、それまで見えなかった「今ある夫からの愛」が見えやすくなりました。
そして自分の心が楽になった分だけ、同じように夫の心にも楽や幸せをあげたい、そんな気持ちが自然に湧いてきたんです。
それは、今の自分を否定したパツパツの心のままでは感じられなかった感情です。
*
自分への否定を緩めて愛と許しをまずは自分にあげることで、心は楽になって愛は流れやすくなります。
相手をちゃんと愛せないと悩む人が自分を愛して許すことで身勝手になる、なんてことはありませんのでご安心くださいね。
今、「私がもっと愛して許さなきゃ」と頑張っている人の心が少しでも緩んだら、とても嬉しく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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