※こちらは、カウンセリングサービスのアメーバーブログ『恋と仕事の心理学』に執筆した記事の転載になります。
「あの人のことは忘れて前に進まなきゃ」
そう頭ではわかっているのに、どうしても忘れられないーー。
今回は、そんな苦しい状況にいる方にお届けしたいお話です。
大前提としてお伝えしたいのは「忘れられないことは悪いことでもダメなことでもない」ということ。
それだけ一生懸命愛したご自分のことを、優しく労ってあげて欲しいなって思います。
このお話が「忘れられない」という感情の扱い方のヒントになれば幸いです。
「忘れられない」と感じている心に起こっていること
もうこれ以上好きでいてもつらいだけなんだけど、どうしてもあの人が頭を離れない。
もしかしたら…と期待をしてしまう。
そんなことって、もしかしたら誰しも一度くらいは経験することかもしれません。
(「そんな非効率なことはしません!」と即答されたあなた、素晴らしいです…!)
頭では忘れた方がいいと思いながらも感情はその人にシッカリくっついている。
この状態は理屈通りにできない自分を責めがちだったりして、とってもしんどいです。
こんなに時間を無駄にしてどうするの?
早く次の出会いに向かわなきゃ、どんどん年も取っちゃうじゃない!
そんなふに強い焦燥感も出てくるかもしれません。
「忘れられない人がいる」状態を心理的に見たとき、実は忘れられないのは「あの人」そのものではなく、「あの人といるときに感じていた良い感情」だということがあるのです。
「いやいや、そんなことはありません!」というお声も聞こえてきそうなのですが、もう少し説明させてくださいね。
人が誰かに好意を持つのは「心地よい感情」を感じているときです。
逆に相手を嫌だ、と感じる時には「不快な感情」を感じています。
同じ人と話したとき、人によって感じる感情は違うので、ある人は「好きだ」と感じ、別の人は「嫌いだ」と感じます。
つまり、誰かに感じる感情が自分にとって心地良いほど「この人は特別だ、とても好きだ」という思いが強くなるのです。
そして、その特別に大好きな人と居られなくなったとき、心は「あの感情をまた感じたい」と願い、それが叶わないことに強烈なつらさを感じます。
「あの感情を感じさせてくれるのは、あの人しかいない」
そう思う気持ちが「つらくても忘れられないあの人」を作るのです。
けれど、あの人からもらう感情が忘れられないのだとしたら。
その感情は、本当に「あの人からしかもらえない」のでしょうか。
「あの人以外からは無理」という制限から自分を解放してあげてもいいのかも…
そんなふうに少しだけ制限を解く意欲が、心を自由になるきっかけになったりします。
相手に感じた、素晴らしい感情を作り出したのはあなた自身です。
ですから、あなたの心がある限り、またあの感情は感じられるということなんです。
自分やパートナーを責めている恋は忘れることが難しい
また、関係性のなかに被害者と加害者を作り出しているとき、あの人への思いを手放すことはできません。
恋愛関係に被害や加害の意識があるというのは愛に心の傷がくっついた状態です。
自分は人から傷つけられた「被害者」だと感じているときには、その傷が癒えるまで感情を握りしめ続けます。
自分が相手を傷つけた「加害者」だと感じているならば、それを忘れるなんて身勝手でひどいことだ!と認識して、これまた手放すことを拒むのです。
実は、ひどい振られ方をした・相手が浮気をして裏切られた、など自分が被害者だと感じてる時にも、無意識的にはその「相手を責めている自分」を責めるということが起こっています。
ですから、被害者だと感じても加害者だと感じても、本質的には「自分を責める」ということにつながり、この自分責めをやめない限り、相手をすっきりと忘れることは難しいんですね。
このように心の中に被害者と加害者を作り出しているとき、このループを終わらせるためには「無害者」という意識がカギになります。
私にも、相手にも、そうする理由があった。
どちらも悪くない、どちらもうまく愛することができなかった。
お互いに未熟で、この組み合わせではうまくいかなかっただけ。
そんなふうに、あなたとあの人の両方を、被害者でも加害者でもないと許してあげられたとき、心がふっと楽になり、心の傷とくっついた愛を手放すことができるようになるのです。
忘れられないことは、悪いことでもダメなことでもない
繰り返しになりますが、忘れられないことは悪いことでもダメなことでもありません。
簡単には手放せないほど大切だった、一生懸命に心を注いだ、ということなんです。
だから、どうか前に進めないことを責めないでくださいね。
けれど今の状態がしんどいならば、今とは違う感情につながることをあなたに許してあげて欲しいなと思います。
前に進まなければいけないのに、忘れることができない。
心がいうことを聞かない時、必ずそこには「気づいて欲しい思い」があります。
この思いを手放さない理由があるんです。
その思いをちゃんと見つけて、受け入れて、感じてあげられると、心は納得して手放すことができるようになります。
ですから自分を責めるのではなく、どこまでも寄り添ってあげて欲しいのですね。
「まだ好きだよね、一緒にいたいって思っちゃうね、期待しちゃうよね」
「あんなに大好きだったんだから、すぐには忘れられないよね」
そんなふうに、湧いてくる感情を受け入れてあげてみてくださいね。
「そんなことをしたらいつまでも忘れられない」
そう思われるかもしれませんが、実は「自然な感情を受け止めてあげる」ということは、自分を責めるよりもずっと前に進みやすいんです。
感情は「わかってもらえた」と感じると落ち着きます。
そして、人は心が納得すると自然に前に進もうとする力を持っています。
とはいえ「もう1人ではどうにもならない」と感じた時には、信頼できる人に感情を受け止めて寄り添ってもらってくださいね。
話すことは手放すこと、と言われるくらい、誰かに寄り添ってもらうということには心を癒す効果がありますから。
そうして、あなたがあなたの心に付き合ってあげているうちに、きっと「気づいてほしかった思い」にたどり着き、自然に「こうしてみよう」という光が見えてきます。
それは「もう次の幸せに向かうことを許そう」かもしれません。
もしかしたら「もう少し好きでいよう」かもしれません。
どちらにしても、「忘れなきゃ…!」と自分を追い立てるよりは、はるかに楽な道になるはずです。
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忘れられないということは、それだけ大切だった、それだけ真剣だったということ。
あなたが持っている思いを大切に尊重しながら、今より楽な道を見つけていただきたいな…と願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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