私はこんなに真っ当に誠実に頑張ってるのに。
愛想がいいだけのあの人が、どうして私よりうまくいくの…?
そんなふうに感じること、ないでしょうか。
このような不満を抱えるあなたは、本当にめちゃくちゃ努力して実直に頑張る方だと思うんです。
ですがもし、頑張ってるにも関わらず望む結果に繋がらなくて、うまくいっているあの人への怒りを感じるとしたら。
必要なのは、今の視点を少し変えることかもしれません。
愛想の良いあの人が持っているもの
「愛想の良い人」の心理状態
ただ愛想がいいだけ。
そんな人が自分よりも幸せそうだとしたら。
周りから評価されているとしたら。
「どうせみんな上辺に騙されるんだ!」
きっとそんなふうに感じて、やるせない気持ちにもなってしまいますよね..。
それも無理のないことだと思います…。
ですがちょっとだけ、考えてみてほしいことがあるんです。
あの愛想の良い人はどんな気持ちで、いつも周りにニコニコしているのでしょうか。
実は愛想の良い人は、周りの人を味方だと感じ、自分のことを肯定する感覚を持っていることが多いのです。
そして「周りに受け入れられる自分」という自己イメージがあると、自然に言動が明るく柔らかくなり、周りの人に良い感情を感じさせるということがおきます。
といっても、これは「明るくなくてはいけない!」ということではないのですよ^^
ポイントは、人と接するときに「周りの人にどんな気持ちを向けているか?自分のことをどう感じているか?」です。
ひとりぼっちの世界に入っていませんか?
「ものごとや目の前の人に対して誠実に頑張れる」というのは、素晴らしい才能です。
ただ何かを頑張っているとき「どんな気持ちでいるか」ということも、実は結果に影響することがあります。
もし、あなたがまるで1人ぼっちのように、孤独を感じていたとしたら。
そのようなとき、望む結果がやってこないことも多いのです。
責任感ある自立思考の人は「迷惑をかけないよう、自分でやらなければ」という意識が強くあります。
もちろん社会の中で責任を持つことは大切なのです。
けれど、強すぎる責任感はときに、周りをアテにせず敵のように見てしまうことにも繋がります。
少しでもミスをしたら幻滅される、離れていく、完璧にやらなくては。
そう思うと、周りの人を「自分を責める人」として見てしまうこともあったり…。
そんなとき、周りはさておきあなた自身が、自分にとてつもないプレッシャーを与えています。
そして、誰にも頼れず1人ぼっちの世界で「頑張ること=1人で戦うこと」になってしまう場合があるんですね。
「愛想の良い人へのイライラ」から抜けるには
イライラする感情の正体
(当たり前ですが)愛想の良い人は、あなたがイライラしても愛想の悪い人にはなりません。
そして愛想の良い人に好感を持つ人も、おそらく変わりません。
ではその人を見て、あなたが不快な感情を感じないためには、どうすればよいのでしょうか。
すごく嫌なお話かもしれませんが…
愛想の良い人を見て不愉快な気持ちになるとき、相手に嫉妬をしている状態でもあります。
嫉妬は「羨ましい」という感情を認められないときに感じる感情なんですね。
相手の「うまくいっている結果や評価」を妬ましく感じながらも、その手段「愛想を良くする」というやり方はめちゃめちゃ否定しています。
だから、素直に羨ましいとは思えないのです。
愛想ではなく、バリバリ仕事をして認められている人になら「羨ましい!ああなりたい!」って思えるかもしれません。
愛想の良い人に対して「あの人みたいにできたら楽なのはわかるけど、私はあんなふうに愛想を振り撒くなんて冗談じゃない!」。
そんな気持ちはないでしょうか。
もちろんあなたが、腹の立つあの人のようになる必要はないんです。
けれどもしあなたが「感じよく接する・相手を立てるような言動をする」ことを、まるで相手に媚びるように感じたり強い抵抗感を感じるとしたら。
どうしてこんなに嫌なんだろう?? そんなふうに考えてみてほしいのです。
愛想の良い人はあなたのシャドウかも
もしかしたら昔、あなたは誰かの機嫌を伺わなくてはいけない状況にいなかったでしょうか。
相手の顔色を伺う弱い自分が嫌で、必死で頑張ってきた。そんなことはないでしょうか。
人の顔色を見なくてはいけない環境で、すごくつらい思いや屈辱を感じた経験があるとすると。
大人になる過程で、そのような手段は封印して「私は実力で頑張る!」と思うようになります。
そして相手に愛想をふりまく人を見ることも、自分が同じことをするのも、ものすごく抵抗を感じます。
自分が禁止した手段で成功している人(心理学ではこれをシャドウといいます)を見ると、心は強い不快感を生むんですね。
これが、強烈な不快感を覚える嫉妬の正体です。
生きられなかった自分を癒して魅力を受け取る
シャドウは「生きられなかった自分」ともいわれます。
もしもあなたが相手の顔色を見ることを固く封印して、実力で生きていくんだ!と頑張ってきたとしたら。
「愛想の良い人と、その人を好意的に見る人がいる」という環境は、ものすごく不愉快に感じるはずです。
けれど、実はこれは「今までのスタンスを変えると楽になるよ」というメッセージでもあるんです。
あなたが封印してしまった自分(この場合は「人に心配りをするあなた」)をうまく使いたい!という意識に向かうとき、今感じている嫌な感情を抜けることができます。
シャドウというのはあなたが昔、封印した才能であることも多いのです。
昔はうまく使えなかった、そのための環境がなかった。だけど、今は違います。
私たちは100%できないと感じることや興味のないことには、嫉妬しません。
愛想良くしてうまくいく人を見て「私にもできるのに、私もあの立場にいられるはずなのに」って思うから心が反応するんですね。
とはいえ、あなたが腹を立てるあの人をマネする必要はないのですよ。
あなたはあなたのやり方で、周りの人に良い気分をあげられて、あなたも良い気分を感じることができます。
そしてそれこそが、あなたが本当にしたいことなのではないでしょうか。
愛想の良い人が受け入れられることにイライラするときは。
「私は本当は、どんなふうに人に接したいのかな?」
このことを、あなたの心に聞いてあげてみてくださいね。
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