パートナーが頼りにならなくて困る、そのことにイライラしたりうんざりしてしまう…。
そう感じるときってないでしょうか。
そんなとき、「不満」の感情を見直すことで、関係性を変えられることもあるんです。
「頼りにならない」ことを不満に感じる心理
「頼りにならない不満」=「頼れない寂しさ」
パートナーのどんなところに不満を感じているのかは、人それぞれかと思います。
家事や育児などの物理的なサポート、感情面の寄り添い、収入に関すること、などなど…。
パートナーが頼りにならないと不満や怒りを感じるとき(不満を通り越して諦めの場合もあるかもですが)、その下には必ず「本当は頼りたい」というニーズがあります。
本当は頼りたいのに叶わない。
そこに悲しさや寂しさがあるけれど、そんな弱くてつらい感情は誰しも感じ続けたくはないんですよね。
そのため弱い感情には鎧を被せ、怒りや不満として感じるようになります。
怒りや不満を長く感じていると、もはや下にある悲しい・寂しいの感情には繋がりにくくなって「私は寂しいんじゃなくてムカつくんです!」という認識になることも少なくありません。
けれどパートナーに感じる、不満・怒り・諦めという感情の下には、必ず満たされなかったニーズがあります。
もとからアテにしていなければ、怒りにも失望にもならず、ただ「頼りにならない」という事実があるだけ。
頼れないことに心が傷つき、それが転じて不満や怒りに変わります。
不満を持っているとき、自分が頼らないことを選んでいる
そして「相手が頼りにならない」と不満に感じているとき、同時に「自分が頑張るしか・我慢するしかない」とも感じていることが多くあります。
これは自立と分離の感情で、その時点で相手に頼らないことを選んでいるともいえるのです(嫌な言い方ですみません…)。もちろん好きで選んでいるわけではなく、そうするしかないから仕方なく…ということも多いかと思います。
けれど、不満を感じながらとはいえ自立を選び続けることで、心理的にはパートナーをさらに「役立たず」に扱い、ますます頼りにくい状況になっている…なんてこともあったりします。
心理学では「パートナーシップは鏡」といわれていて、自分が相手に向けた感情が自分に返ってくることがあるのです。
もし片方が「どうせ私がやるしかないでしょ」という自立と分離のマインドで相手に接していると、相手はそれを受け取り「あなたがやることなんだね、自分は不要だね」と同じように分離します。
心理的にこのような分離が起こると「頼りにならないパートナー」という現実は、どんどん強化されてしまいます。
ですから、頼りにならないと不満があるとき、まず「(仕方なくだけど)頼らないことを自分が選んでいるのかも?」という気づきが必要になるかもしれません。
パートナーにニーズを持つことも自立を選ぶことも、決して悪いことでもありません。
そうなる理由や事情が必ずあるので、あなたの責任だと伝えたいわけじゃないんです。
ただ「これからどのようにパートナーと関わっていきたいか」ということを考えるとき、「今の心の状態をただ理解する」ということは大切かなって感じるんですね。
頼れないパートナーにどう関わるか
パートナーが明日からバリバリ頼れるように変わってくれれば、それはもちろん大歓迎なのですが、残念ながらそれは難しい…。
そして誰しも変化を強要されるのは嫌なので、相手に変わることを求めても効果は薄いかもしれません。
怒りや不満って、そのままの感情で持ち続けているといつまでも出口が見えません。
「相手が変わることでしか自分の嫌な感情は解決しない」そう思い続けるのは、実はとてもつらい依存の状態でもあります。
そこで、相手への不満から少し視点をずらして「今のパートナーとどう関わると、私が気分良くいられるか」ということに目を向ける方法を、私はおすすめしたいのですね。
もし、このパートナーとこれからも関わるのだとしたら。
相手を変えようとするよりも、あなたの心の方向や関わり方を変えることで、関係性が変わる場合があるんです。
自立と分離を緩めるチャレンジ
今、頼れないパートナーに対して「どうせ私がやるしかないでしょ」と感じているとしたら。
そこにはきっと、わかってもらえない・助けてもらえないと感じるつらい気持ちがあるはずなんですね。
頼れない不満は、本当は頼りたい気持ち、ですから。
状況を動かすためには、その「本当は頼りたい気持ち」に寄り添ってあげてみることがおすすめです。
何をするわけでもなく「ああ、本当はもっと頼りたいんだなあ…」そう感じてあげるだけでも大丈夫。
自分のニーズに寄り添ってあげることで、自立でかたまった心が緩んだり、「どうせ無理」と突っぱねていたパートナーとの心理的な分離の壁が減ったりします。
自分の心を守りながらもう1度、頼ってみる
「どうせ無理…」という自立の感情が、「本当は頼りたい」という繋がりたい感情に変化したら。
その「頼りたい気持ち」をどう関係性で表現するか、ということが次のステップになります。
とはいえ状況は人それぞれで「こう行動したらうまくいく!」というテッパンがあるわけではありません(すみません汗)。
けれど、心が自立と分離に向かってしまうのは「期待しても傷つくだけ」と諦めるしかなかったことが、過去にあったから。
何度もチャレンジしてみたけど、うまく伝えわらなかった、わかってもらえなくて助けてもらえなかった、ということがきっとあったはずなのです。
そのため、また期待して頼ろうとしても「どうせまた失望する…」という怖さがセットになって避けたくなります。
そのときに持っていると良いのは「今は相手に受け入れる余裕がなくても、それでいい」という余裕のような感覚です。
人が人に期待して、伝わらなくて失望するとき「自分は相手にとってそんなに価値のない人間なんだ」と傷ついているんですね。
ですから同じ傷を感じないよう、心に余裕を持った自分でパートナーを頼ってみることが、個人的にはおすすめです。
とてもそんな、余裕のある状態になれない!というときには、ぜひカウンセリングもご活用くださいね。
「私は本当はあなたに頼りたいから、できる範囲で頼らせて」
そんな楽なマインドでパートナーをアテにできると相手も受け入れやすくなり、お互いに良い気分で過ごせることも多かったりしますよ。
最後に
パートナーが頼れなくて…という状況になりやすい人は、なんでも1人でできちゃう人が多いようにも感じます。
そのため「頼るよりも自分でやる方が早い」と思いがちなのかもしれません。
もちろん色々なことができるって素晴らしいことです。
ですから、その価値をしっかりと感じたうえで、少しだけ心に留めておいて欲しいことがあるんですね。
それは、1人でできるということはパートナーに無力感を与えやすいのかもしれない、ということ。
これは決して、あなたが悪いわけではありません。
でも人ってどうにもお役に立ちたい生き物で、大切な人にならなおさらです。
だからパートナーにアテにしてもらえないことは(それが自分の落ち度からであっても)少なからず心のダメージになり、ますますにやる気を失ったりもします。
何でも1人でできてしまう人ほど、あなたに頼られることが、どんなにパートナーの幸せやモチベーションになるのか、ということをぜひ心に留めてくださいね。
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