離婚か、それとも夫婦関係の修復か。 この「迷いの渦中にいる時」ってめちゃめちゃ苦しくないですか?
パートナーと気持ちが離れた状況で日々を過ごす辛さに加え、「自分の気持ちが定まらない、どこへ向かえば楽になるのかもわからない」という絶望感。
この状況って二重にしんどいと思うんですね…。
今まさに、その渦中にいる方のお役に立てれば幸いです。
「離婚?夫婦関係の修復?」迷うことが苦しい理由
幸せになれる保証がない中で迷うストレス
なぜ、「離婚か、夫婦関係の修復か」という迷いはこんなにも苦しいのでしょうか。
◯◯か△△か、と複数の選択肢に気持ちが揺れて迷う状態を、心理学では「葛藤」といいます。
離婚と関係修復で迷う時、まず「この苦しさから逃れたい!」という欲求があります。
そしてその欲求を叶える手段として、離婚(=手放し)、もしくは、夫婦関係の修復(=愛しなおす)という真逆のふたつの選択肢を考えるんです。
けれど、どちらの選択にも幸せになれる保証はないのですよね…。
離婚を選んだ場合、パートナーと離れることで今の辛い気持ちからは逃れられますが、もしかしたら後から離婚を後悔するかもしれません。
関係の修復を選んだ場合も、幸せな関係性に戻れる可能性はあるけれど、さらに傷付いたり嫌な感情がやってくるかもしれません。
このようにそれぞれにメリットとデメリットがあり、なかなか決断ができずに動けない状態が、大きな緊張やストレスを引き起こし「辛さ、苦しさ」になります。
人は愛を止めているときに苦しくなります
また、夫婦関係がうまくいっている時には、私たちはパートナーを迷いなく愛せています。
夫婦関係はお互いに愛が循環していることで、心を満たして幸せな気分にしてくれるんです。
ですが関係性が悪くなったとき、目の前のパートナーを「大好き!」…とは思えないですよね💦
大切な人と心が離れると、悲しさや寂しさなど不快な感情が大きくなって、まっすぐに相手を愛することができなくなります。
好きだけど……悲しい、寂しい、イライラする、虚しい。
そんな気持ちが続くことで、だんだんパートナーに感じる感情は、愛からかけ離れたものになってしまうんです。
ですが、私たちはみんな何かを愛したい生き物で(人でも趣味でも、何かを好きだと感じているときにはご機嫌になりますよね)「愛せない」という状態はとても苦しいのです。
離婚か関係の修復かで迷っているとき、葛藤の苦しさに加えて、心の奥にはこの「愛せない苦しみ」が横たわっていることも、辛く苦しい気持ちを作り出す原因になります。
私自身も体験した、迷いの苦しさ
私自身も夫婦問題で、この「離婚か関係修復か」という迷いの渦中にいた時期がありました。
その時の心の中はまるで、どんより暗くて息も満足にできない迷路にいるような気持ち、なんの目印も光も見えずにぐるぐるぐるぐる必死に歩き回っている… そんな胃が痛くなるような鬱々とした毎日。
朝起きると苦しい状態が通常モード、安らげるはずの家で息が詰まる、そして自分の気持ちすらもわからない…。
そんな状態で思考は、離婚と関係修復の間を行き来していました。
(健康が自慢の私ですが、この時期に大きな病気も経験しました><;)
迷う苦しさから抜けるために必要なこと
離婚か関係修復かを迷うのは、結果のわからない不確実性に向き合っている状態。
そのようなとき、人の心は不安を感じやすくなるのです。
まして離婚を視野に入れている状態ならば、自分の決断がパートナーや子どもなど、大切な人を不幸にする可能性も頭に浮かび、より大きな恐れに繋がることもあります。
恐れが大きいときは「悪い未来」のイメージに引っ張られがちです。
(これは自分を傷つきから自分を守ろうとする心の防衛的な作用でもあります)
ですが、もし離婚をしても幸せな未来を、タイムマシーンで見にいくことができたなら。
または、関係修復を頑張れば、数ヶ月後には幸せな夫婦になれるよ!とわかったら。
いったいどんな気持ちを感じるでしょうか。
どちらを選んでも未来が明るいのなら、迷う苦しさはなくなると思いませんか?
人は辛さの沼の底にいるとき、心が「悩み苦しむ自分」のイメージで固定されて、「幸せな未来」を想像することが難しくなってしまいます。
しかし、そもそも今、あなたはなんのために悩んでいるのでしょうか。
自分が幸せになるにはどうしたらいいか、相手を幸せにするにはどうしたらいいか。
それを悩んでいるんですよね。
「葛藤」というのは、かなりのストレスを感じる感情。
「絶対に幸せを手に入れたい」と強く願っていないのなら、早々にこの嫌な感情を投げ出しているはずです。
「私は今、こんなに苦しみながら真剣に幸を願っている」
「こんなに迷って苦しんで、相手の幸せを考えている」
そのことに意識を向けられたなら。
一体、どんな気持ちになりますか?
離婚?夫婦関係の修復? 迷いの苦しさを抜ける処方箋
離婚か関係修復かで迷い悩むとき。
「自分には幸せを選ぶ力がないのでは」という恐れを感じやすくなります。
しかし、これは真実ではありません。その怖れは突き抜けることができるんです。
人は本来誰でも、心を成長させてより良い未来を選ぶ力を持っています。
ですから大きな決断をする前には、弱ってしまった心のケアをして、自分自身への信頼を取り戻すことが大切だと私は考えています。
そして、その信頼の軸になるのが
「自分の今までの頑張りを認めて労うことや、自分の愛の大きさに気づくこと」
自分の今までの頑張りを認めて労うこと
夫婦関係が上手くいかないとき、それまでの努力を無駄に感じてしまうこともあるでしょう。
ですが、今まであなたが大切な人に対して頑張ってきたことが、必ずあるはずなのです。
「もう離婚かも…」そんな考えがよぎるのは、相手のために必死でエネルギーを使って、それでも報われないと感じてしまったからかもしれません。
ぜひ、大切な人のためにしてきたことを「具体的に」思い出し、ここまで頑張ってきたご自身を認めてしっかりと労ってあげてほしいな、と思います。
自分の愛の大きさに気づくこと
私たちは心が傷付いて弱ったとき、つい自分の愛をちっぽけに扱ってしまいがちです。
ですが、あなたは今までどれだけ相手を理解しようと、尽くそうと、愛そうとしてきましたか?
上手くいかなかったことがあったとしても、大切な人に向けた愛が自分にあるということを、しっかりと認めてあげてほしいのです。
たくさん悩んできた人に頑張っていない人はいないし、愛のない人が夫婦関係で苦しむことはない、と私は常々感じています。
ご自身の頑張りや愛に気づき「無力な自分」を手放して、自分への信頼を取り戻すこと。
ぜひ大きな決断をする前に取り組んでいただきたいな、と思います。
「自分は幸せを選べる」という自信が持てるようになると、その幸せには今のパートナーが必要なのか、離れた方が良いのか、「決める」ことに対する恐れが減らせます。
そして自分の選択はきっと後悔しない、と腹を括れるようになるんですね。
この過程が1人では難しいときは、カウンセリングでもお手伝いをしておりますよ。
あなたの選択は、あなた自身で正解にできます
離婚か、夫婦関係の修復か。
どちらを選んでも、それぞれの結果として日々は続きます。
ときには「失敗だったかな?」という気持ちがよぎることもあるかもしれません。
ですが毎日の中で良いことと悪いこと、どちらを見るのか。
その意識次第であなたの選択は、正解にも間違いにもなるんです。
あなたが決めたことを正解にできるのは、他の誰かではなくあなた自身。
もし間違ったと思うことがあっても、人の心はそれを学びや糧に変える力を持っています。
だから、あなたは大丈夫ですよ。
今、迷いの中にいる方が自分を信じて前に進めますように。
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夫婦問題に悩む時に忘れたくない“たった1つのこと”
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