パートナーを大切にしてるのにうまくいかない恋愛

夫婦のための心理学

パートナーを大切にできるあなたは、とっても素敵な人です。
けれど、パートナー「だけを」大切にする恋愛というのは、実はうまくいかないことも多いんです。

幸せな関係性には愛や喜びが循環している

たとえば、恋愛や夫婦関係の中で、こんなことはないでしょうか。

・相手が何かをしてくれる→嬉しくて喜ぶ→それを見た相手も嬉しそうな顔になる
・自分が愛や感謝を伝える→相手が喜んでくれる→それを見て自分も嬉しくなる

これは、言葉や行動を通して、あったかい感情をやり取りしているんですね。
幸せな恋愛って、まるでリサイクルマークのように、良い感情がお互いの間をグルグルと行き来するんです。

この循環がうまく流れているときほど、関係性はうまくいきます。
そしてこの循環は、パートナーだけをどんなに大切にしても、成り立たないことが多いのです。

愛情の循環で満たされる自尊感情

人には自尊感情というものがあり、これは大切な人の役に立ったり、その人の喜びになれていると感じられることで満たされるものです。

たとえば、あなたがパートナーに何かプレゼントをあげたとき。
「わー、ありがとう!!」という笑顔が見られると、嬉しくなりませんか^^
この喜びは「大切な人を喜ばせられた!」と、自存感情が満たされているんですね。

けれど、「え…気を使わなくていいのに💦」というリアクションだった場合。
これも、相手はあなたを大切に思っての言葉ではあります。

けれどあなたの心の中には「喜んでもらえなかった…」という残念な気持ちが出てこないでしょうか。

喜びの循環に必要なのは相手も自分も大切にすること

大切な人からの好意や愛情を喜んで受け取れないとき、自分自身を大切にできていないというケースが多いんです。

先ほどのプレゼントの例の場合も。
相手の気持ちを「嬉しい!」と思えないのは「自分にこれを受け取る価値なんて…」と感じる心理があります。

そのような心理があると、何だか申し訳ない…という心の声が働き、遠慮に繋がります。
遠慮というのは相手を思いやることでもあるのですが、相手の気持ちや愛を喜びで返せていない、という場合も多いんです。

また遠慮をする人の多くは、自分が相手の喜びであることに気づいていない、ということもよくあります。
そうすると、お互いに自尊感情が満たされない、愛情が循環しない状態になってしまうんですね。

また、どちらか一方(または両方)が極端に遠慮をしてしまうと、与えた側の心が満たされません。
そして、どんどん自分を役立たずのように感じてしまいます。
(この心の動きは自覚できないことも多く「なんか満たされないな〜」と感じることも多いです)

このように満たされない自尊感情を抱え続けると。

「嫌いじゃないけど別れたい」とか「一緒に居ても楽しくない、物足りない」という感情につながってしまうことも。

これが、相手だけを大切にすると恋愛がうまくいかないという心の仕組みです。

どんなに相手を大切に思っても、自分自身も大切にしてあげられない状態だと、幸せな感情の循環は起こりづらくなるんですね。

愛はあるのに、このような理由ですれ違うのって、すっごく切ないお話だと思いませんか;;

自分自身も大切にするにはあなた自身の価値を見直してみる

自分を大切にするカギはあなた自身が価値ある存在だと気づくこと

ではどうすれば、相手も自分も大切にして、愛や喜びが循環する関係性が作れるのでしょうか。
セルフイメージという言葉があり、これは自分を自分でどう思っているか、というイメージです。

「自分は本当は良くないもの、大して価値がない」と思っていると、人から何かしてらっても喜びではなく申し訳なさを感じやすいんですね。

また「価値のない自分は役に立てなければ受け入れられない」というセルフイメージがある場合。
恋愛でも必要以上に尽くして疲れ果てる…ということも起こります。

ですから「相手を大切にしているのにうまくいかない」というときには、このセルフイメージを良いものに変えることが効果的です。

「相手の喜びになれる自分」「そのままでも愛される価値のある自分」。
これは、こう思い込むわけではなく、真実に気づくだけなんです。
(と言葉で言っても、とても難しいことではあるのですが…)

自分自身のこと価値ある存在だと思えると、パートナーもあなた自身のことも同じように大切に扱うことができるようになります。

そうすると、相手の愛や思いを純粋に喜べるようになり、その喜びが相手の喜びになる…という感情の循環に繋がります。

「自分は価値ある存在だ」というセルフイメージを作るには

どんなことにも原因があって結果が生まれます。
もし今、あなたのセルフイメージが良くなくて、自分の価値が見えていないとしたら。
その誤解には必ず原因があるんですね。

小さな頃に「努力して必死に頑張らないと誰も相手にしてくれないよ」と教えられたかもしれません。
過去の手痛い失恋で「自分の尽くし方が足りなかったからダメになった」と思い込んでしまったかもしれません。
常に誰かと比べられて、自分は足りない人間なんだ…と誤解してしまっているのかもしれません。

だとしたら、その心の傷をしっかりとケアして癒すこと、そしてそれは誤解だったと気づくことが必要になります。

けれどこの思い込みって、もう何年・何十年とあなたに張り付いているものであることが多く、気づくことや変えることが難しいのも事実。
もし1人では手に負えない、というときは信頼できる人と一緒に取り組んでみてほしいなって思います。

頭ではわかっているけど、なかなかそう思えない…

そんなときには、カウンセリングやセラピーで感情・感覚を動かすという方法もありますよ。

相手も自分も大切にできる恋愛へ

このように、相手も自分も大切な存在、価値のある存在だと思えるようになったとき。
自然に湧いてくる優しい感謝のような感情があるんです。

価値のある私がこの人を大好きになって、その思いを相手も返してくれている。
お互いを大切に思い、優しくできることが嬉しい。

そんな喜びで繋がることができたとき、遠慮や申し訳なさなどの相手と分離する感情がなくなり、本当に幸せな関係が築けます
これは、どんなに相手を大切にしていても、自分自身を大切に思わなければ得られないものなんです。

尽くしているのにいつも恋愛がうまくいかない、なぜか幸せを感じられない。

そのようなときはぜひ、自分のことも大切にできているかな?ということを、あなたの心に聞いてみてあげてくださいね。

心優しいあなたが、幸せな恋愛・夫婦関係を手に入れられますように。

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