パートナーに不満や言いたいことはある。
だけどそれをあらためて面と向かって話すのは、なんだかめんどくさい…。
そんなふうに感じることはないでしょうか。
この「めんどくさい」の下には、実はいろいろな感情が隠れています。
その感情にフタをし続けると、パートナーとの間に心の溝ができてしまうことも。
ですが逆に「めんどくさい」という感情を深掘りしてコミュニケーションに繋げることで、関係性を深めることもできるのです。
どうして「めんどくさい」と感じるの?
パートナーに「自分の気持ちを伝えるのが面倒だ」と感じるとき、「どうせ良い結果にはならないだろう」という気持ちがあることがほとんどです。
もし「本音を伝えることで必ず良くなる!」と決まっていたとしたら、もっとやる気になるかと思うんですね。
エネルギーをかけたのに上手くいかなかったら嫌だな..とか、気まずくなったり喧嘩になったら嫌だな…というような思いがあると、気が進まなくてコミュニケーションが億劫になりがちです。
言葉にして関係性が悪くなるなら、私が少し我慢すればいいや…、そう考える人もいるかもしれません。
めんどくさいという言葉の下には、相手への遠慮や気遣いや思いやりが含まれていることも多くあります。
相手を不快にさせたくない、疲れさせたくない、波風立てたくない。
だけど私にも言いたいことはあるし、ずっと我慢は嫌だな。
とはいえ、どうしたら上手に伝えられるのかわからない…。
そう感じながら解決方法を考え続けたり、トライ&エラーを繰り返すことに疲れて「もう、めんどくさい」って感じるのではないでしょうか。
「めんどくさい」を放っておくと起きること
パートナーへの「めんどくさい」をそのままにしておくと何か問題なのかというと、結果として心の距離が離れてしまう…ということが起こりやすくなります。
たとえば私が「夫に本音をきちんと話すの、めんどくさいな…」という感情を抱えていたとき。
子どもが一緒だったりテレビがあればいいけれど、2人で静かな部屋にいるのは少し息苦しい…そんなふうに感じました。
めんどくささを感じている時って、相手に対して100%愛を向けられない状態なので、気まずさが生まれやすいのです。
そうすると、多くの人は相手と違う部屋に行きたくなったり、同じ部屋でもスマホを凝視したりと別のことに気を向けたくなります。
だけど、物理的に離れたり意識を相手から逸らしても、言いたい本音が消えない限り残念ながら解決には至らなくて、また相手と近づくと気まずい気持ちが出てきます。
相手と物理的な距離を取ることで嫌な感情を避ける…というパターンが繰り返されると、どんどん歩み寄りづらくなってしまうんですね。
食事が終わると自分の部屋にこもる、仕事は終わったのにカフェで時間を潰してから帰るなど、物理的に近づく機会を逃し続けると、距離が遠い関係性が習慣化します。
嫌な感情を避けるため、物理的に距離をつくることで、自然と心の距離も離れやすくなります。
そのうちに、何となく一緒にはいるけれどお互いに本音では話せない「心の通わない関係」に向かってしまうことも…。
「めんどくさい」の下にある気持ちは何ですか?
めんどくさいと感じてコミュニケーションを避けることは、パートナーとの心の溝に繋がります。
ですが、めんどくさいの下にある本音に気づくことで、関係性が深まることがあるんです。
あなたの「めんどくさい」の下にある感情はどんなものでしょうか。
相手を不機嫌にさせたくない。
本音を伝えて理解されなかったら傷つくかも。
望まないリアクションを見て失望したくはない。
気まずくなったり波風を立てるのはストレスだ。
いまさら本音を伝えるのは恥ずかしい。
自分の中の弱い感情を伝えるのが怖い。
きっと人それぞれですし、1つではないかもしれません。
また、めんどくさいの下にある気持ちは、そのまま直接相手に伝えなくてもいいんです。
あなた自身がどんな気落ちに「めんどくさい」で蓋をしているのかが分かれば、そこから相手へのコミュニケーションに繋げられます。
めんどくさいの下にある感情でコミュニケーションする
めんどくさいの下にある感情が見つかったら、例えばこんなふうに2人の関係性にはたらきかけることができます。
例1. パートナーを不機嫌にさせたくない
パートナーを不機嫌にさせたくない、摩擦を起こしたくないという気持ちがあったとしたら。
それはあなたに、相手を愛して思いやる気持ちがあるということなんですね。
まずはそのことに気づき、その上で自分が何を我慢しているのか、本当はどんなことを望んでいるのかを心に聞いてあげてほしいんです。
そしてその本当の気持ちを「相手に伝わりやすい形で伝える」ということが必要になりそうです。
例2. 傷ついたり失望するのが怖い
自分の感情を拒否されて傷ついたり失望するのが怖い、という気持ちが出てきたら。
このような場合はパートナーを信頼してみる、パートナーに大切にされる自分を信頼してみることが必要かもしれません。
その信頼をベースにした関わりを続けることで、関係性があたたかいものに変わりやすくなります。
例3. 本音を伝えるのが恥ずかしい
いまさら本音を伝えるのは恥ずかしい、という気持ちが出てきたとしたら。
パートナーと一緒にいる期間が長くなると、始めの頃は積極的に伝えていた愛や感謝を表現することが恥ずかしく感じることも増えます。
言わなくてもわかってほしい、なんて考えてしまったりも。
けれど、愛情をきちんと伝えていないことで色々な誤解やすれ違いが起こることもあります。
恥ずかしさを超えて伝えてみる、というチャレンジが必要なときなのかもしれません。
最後に
人間関係での「めんどくさい」の下にあるのは多くの場合、相手への愛情や心配りや感謝につながる気持ちです。
けれど、何か事情があってそれを表現しづらいときに、めんどくさいという言葉を使って後回しにしがちなのかもしれません。
そしてパートナーシップでの「めんどくさい」は関係性を停滞させる感情でもあります。
ですから、蓋をしている本音を深堀りしてコミュニケーションに繋げることで、相手に感じるマイナスの感情を抜けたり再ロマンスの助けになることがあるんです。
感情の深掘りや相手への表現の仕方はケースバイケースですので、そのあたりはぜひカウンセリングもご活用くださいね。
あなたの大切な人と、もっと仲良くなれますように。
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