夫と会話が噛み合わない…というストレス

夫婦のための心理学

夫と楽しく話したいのに、会話が噛み合わなくて逆にストレス!
そんなことってないでしょうか。

私はこれ、けっこう悩みました。
ぶっちゃけ今でも、私の余裕がなくなるとそう感じます^^;

そんなときに考えたことや改善方法を、心理的な視点から書いてみますね。
お役に立ちましたら幸いです。

夫婦の会話が噛み合わない原因

そもそも会話の目的が夫婦で違うことがある

男性は会話をするときに「問題解決」や「議論」を目的にしやすいといわれています。
対して女性は「共感」からの「安心感」や「繋がり」を求めやすいといわれます。

この違いは、男性性と女性性での愛し方の違いが根っこにあるかと思うんですね。

男性性の愛の表現は「役に立とうとすること」である場合が多いです。
だから、愛する女性が何かを話したとき、役に立とうと自分の知識や解決方法に頭を巡らす…ということがおきます。
(実際に女性がそれを求めているとは限らないのですが…)

それに対して、女性性の愛の表現は「受け入れること(受容)」であることが多いです。
ですから、男性の話に共感したり労ったり…ということを与えて、大切な人を癒すことができます。

女性性が豊かであるほど、この受け入れたり共感することが自然にできるので、男性がこれを「できない」という感覚が分かりづらいかもしれません。

※男性性や女性性は、1人の人間の中にある男性的な部分と女性的な部分をいいます。
現実の性差が、そのまま男性性と女性性になるわけではありません。

もし、会話がなんか噛み合わない、面白くないと感じることが多いとしたら。
前提にこのような違いがある可能性を、頭に置いておくとよいかと思います。

根っこに愛情はあるのに「この人とは合わない」「わかってくれない」と不満が募ってしまうのは、切ないなって思うんですよね。

相手に気を使わなくても良いという安心感

もし「お付き合いの初期や新婚の頃はこんな不満はなかった」ということならば、そのころはお互いに気を使っている状態だった可能性があります。

相手に嫌われたくない、良い自分を見せたい。

そんな意識があると、どうしても人って好きな人に合わせたり、相手を優先したコミュニケーションを取りがちではないでしょうか。

一緒にいる期間が長くなれば、お互いへの安心感から良くも悪くも配慮は減ってゆきます。
これは気を使わない楽な関係になれているわけですが、その結果として「合わない部分」が表面化することも起こります。

また、パートナーシップはそもそも他人からのスタート。
他人のときにはお互いの「合う部分」に意識が向きやすいですが、やがてそれは当たり前になり、つい「合わない部分」を見てしまいがちです。

心理的には、親密感が大きくなるほど相手へのニーズは強くなりやすいのですね。

「夫なんだから、妻なんだから、このくらいやってよ、わかってよ」というやつです。
(私もよく、こう思ってイライラしますが…)

パートナーと心の距離が縮まることは、安心感を手に入れいるということです。
ですが、違いがあることに不満を持ちやすくなるという側面もあるんですよね。

会話が噛み合わないストレスを減らすには

ニーズの分散

どうも夫と話していても噛み合わないモヤモヤがある…というとき。

夫からもらえない感覚は、自分と同じ感覚の人からもってみるという方法があります。

「え?私は夫と楽しい会話がしたいのに!」と思われるかもしれません。

以前の私がそう思っていたのでお気持ちはわかるのですが…できればちょっとだけお付き合いくださいね。

心理学では「ニーズの集中・分散」という考え方があります。

例えば、我が家の場合。

私は心理学やカウンセリングの話が大好きですが、夫は興味がないし同じ話題でも私とは違う捉え方をします。
だから私が共感を求めているときは望むリアクションがもらえず、かえってストレスに。

いくら夫婦でも興味のないものはないし、考えや価値観はそうそう変わらないですよね💦
(それは私も同じで、夫の話題に共感できないこともいっぱいあります)

夫にわかって欲しい・共感して欲しいというニーズがあり、それを満たせるのは夫だけと思うと、夫が満たしてくれないことへの不満が強まります。

けれど、この気持ちは友達の方がわかってくれるかも、と感じられると、夫への不満は小さくなるんです。

理解・共感して欲しいというニーズを夫への一点集中から、他の周りの人へ分散させる、という方法です。

これは会話に限らずですが、ヒト1人のキャパで相手を満たせることも受け止められることも限りがあります。
昔の私は、夫と分かち合えないことを他の友達を分かち合うことは妥協だと感じていました。
今でも、共感されないことにイライラしちゃうときもあります笑

ですが、そこに愛情があることには変わらないので、無理に分かち合うよりも共有できる話題や感情を見つければいいかな…と思う方が、相手を楽に愛せるなって感じています。

夫への不満以外のストレスが乗っていないか

パートナーとは心理的な距離が近いので、そのときの心の状態がコミュニケーションに出やすくなります。

仕事で余裕のないとき、育児で疲れているとき、そんなときにはどうしても「わかって欲しい」という思いが強くなるんですよね。
もちろん、これは自然なことで悪いことでもなんでもありません。

ただ、そういうときに「今、私は余裕がないんだな」って理解しておくということは大切かもしれません。

心の距離の近い相手には依存感情が出やすく、余裕のないときほど相手に多くを求めます。

夫との会話に不満が募っているときは、ちょっと一呼吸置いて、「夫婦関係以外の不満が乗っかっていないかな?」「夫に対して求めるレベルが上がっていないかな?」そんなことにも目を向けてみてもよいかもしれません。

また、理屈はわかったけどそれでも気持ちがおさまらない!という場合。
信頼できる人に気持ちを受け止めてもらったり、カウンセリングでモヤモヤの感情を浄化するという方法もご検討ただければと思います。

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夫婦のコミュニケーションの中で、会話が楽しめないというのはけっこうなストレスかと思います。
会話がなくなり一緒にいる意味がわからない…というつらさは、離婚の理由にもあがります。

ただ、会話が噛み合わないことと愛情は別問題というのも事実なんですよね。
このような不満は、心が柔らかくオープンになることで変化が起きますし、心理的なリーダーシップは、感受性の強い女性の方が得意なようです。

このお話が、あなたのストレス改善のお役に立ちましたら嬉しいです。

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