夫が褒められると嫌な気持ちになるのはなぜ?

夫婦の心理学

自分のパートナーが褒められるのは良いことなのに、なぜか面白くない。
むしろ嫌な気持ちになる…そんなことはありませんか?

周りから「いい旦那さんだね」「旦那さん、優しいね!」などと言われたとき。
なんだか喜べない、むしろ反論しなくなる……。そんなことはないでしょうか。

夫が褒められると嫌な気持ちになる原因は…

自分の頑張りを理解されない気持ち

夫が褒められるとき、「私だって頑張っているのに…」と感じることはないでしょうか。
夫の良いところだけ見て、自分の頑張りが理解されていない。
そんなふうに感じるときに、夫への褒め言葉は受け取れないと思うんですね。

この気持ちは当然で、そのくらいあなたは普段から色々なことを頑張っているということ
そのことを見てもらえず夫の手柄のように言われたら、悲しいとか悔しいとか感じますよね…。

けれどそんなときに、おさえておきたいことがあります。
もし既婚の女性に夫を褒められたとき、相手の方は自分の夫にはない部分への「羨ましさ」がある場合も多いのです。
隣の芝は青く見える…とも言いますが、そのときにあなたの苦労には考えが至らないことも。

ですから心の中で「ああ、この人も苦労してるのかな」そんなふうに呟いてみてもよいかもしれません。

夫が褒められると生まれる競争の心理

また、ちょっと心理的な見方をすると。
夫が褒められて嫌な気持ちになるときって、夫に対して「競争の心理」が働いてることも多いのです。


シーソーのように夫が評価される=自分の評価が下がる、無意識にそんなふうに感じてしまうんですね。

日々頑張っている自分の評価が下がると感じたら、そりゃあ喜べないですよね…。

競争の心理というのは、人と競って勝つことや人よりも評価されることで自分を満たしたいという感情です。

そしてこの感情の根っこは「誰かより優れて認められない自分はダメなんだ」という思いです。

競争の心理の下にあるのは自分への不足感

競争の心理のもとになっているのは、自分への不足感だといわれています。

「自分は今のままで充分だ」心からそう思えるとき、競争は不要になります。
つまり夫が人から褒められても、心はザワザワと反応しなくなるんです。

あなた自身が自分を足りないと思うときほど、身近な夫と比べてしまい、夫が褒められることにモヤモヤしてしまう…。
そんなことが起こったりします。

けれどもちろん、実際は、本当にあなたが夫よりも不足している…なんてことはありません

相手を下げてバランスを取ろうとする心理

私の場合はまさに自分への不足感があり、そのためによく、こんな行動をとっていました。
例えばうちの旦那が「家事育児にマメでほんといい旦那さんだね!」と褒められたとき。

まず脳内で、こんなふうに言葉が変換されます。

「だからあなたは楽できていいね〜」

そして私は心の中でこう反論します。

「私だって毎日頑張ってるのに。私も夫を助けてるのに」

でも、もちろんそんなことは言えません。
だから「そうね〜。でも夫はこんなダメなとこもあってね…」などと、夫の評価を落とすことで2人の落差を埋めてバランスを取ろうとしていました

このように相手の言葉を変換してしまうのは
「私は、他の妻より頑張っていないから褒められない」
そんな自分への思い込みでした。

けれどそうして夫を落としても、私の心はスッキリはしません。
それどころか、ますます自分をちっぽけに感じて嫌な気分になっていたんです。

相手を下げてバランスを取ろうとする心理は、夫婦の間によく生まれる感情でもあります。
もしパートナーが、やたらにあなたを悪く言うとしたら、それは自分への不足感である場合も多いですよ。

夫への褒め言葉で嫌な気分にならない方法

あなたがしていることの価値を認識する

夫への褒め言葉が、自分へのダメ出しや不足に変換されて悲しい気持ちになること。

もしそれが、夫が褒められても喜べない原因なのだとしたら。


あなた自身があなたの頑張りや魅力をちっぽけに扱っている可能性があります

あなたの頑張りや良いところ、夫さんにしてあげていることを、しっかりと認めて褒めてあげてほしいのです。

忙しい日常の中で当たり前に感じることも多いので、改めて紙に書き出してみても良いかもしれません。

とくに「妻は家事育児をして当たり前なのに、夫は手伝うだけで褒められてずるい」という不満はよく耳にします。

でもこれ、みんながやるから当たり前なのではなくて、みんなすごーーく!!頑張っているということ。

私もカウンセリングの中で「当たり前じゃないんですよ!毎日ご飯を作ったり子どもの命を繋ぐって、めちゃめちゃ価値のある大変なことなんですよ!」ってお伝えすることがよくあります。

そういっても、自分の魅力や頑張りなんてわからない、自分のすることは当たり前に感じる…。
そんなときには、お友達やカウンセリングなど、人の手も使ってみてくださいね。

あなたが夫に与えているものを認識する

夫が褒められたとき、それは「夫だけが褒められている」わけではないんです。

夫婦って2人でセットです。

もし家事育児を頑張る旦那さんならば、それは妻や子どものために頑張りたい!というモチベーションに一役かっているのはあなたです。

「優しい旦那さんね」と言われるなら、夫が優しくいられるような家の中をあなたが作っているのではないでしょうか。

そしてそもそも、周りに褒められる旦那さんが妻に選んだのが、あなたなのです。

夫への褒め言葉はあなたへの褒め言葉

ですから、夫への褒め言葉は「こんな良い旦那さんがいて、あなたたちはいい夫婦ね」そんなふうに捉ることをおすすめします。

自分自身への不足感が減って、頑張りや魅力を受け取れるようになると、無理なくこう思えるようになりやすいですよ。

実際に、私が夫への褒め言葉を嫌だと感じなくなったのは「褒められる夫が選んだのは私だもんね。私たち、毎日よく頑張ってるね」と、セットで認められるようになったことが大きかったのです。

パートナーへの褒め言葉は、あなたへの褒め言葉でもあります。

ぜひ、そのことを忘れないでくださいね。

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