こちらは①の続きになります。
①はこちらからどうぞ。
環境感受性が高い人は“良くも悪くも”影響を受けやすい
では、環境に影響されやすいというのは実際に生きづらさにつながるのでしょうか。
これは私の個人的見解ですが、ある意味イエス・ある意味ノー、なのかと感じています。
*
ひとつ、私自身の実際の経験をお話しますね。
私は今まで、結構な転職人生を歩いてきました。
お世話になった会社は短期間や非正規雇用のものを含めると、合計8社。
在職期間も1ヶ月弱〜10年以上とさまざまです。(最短の会社は試用期間の1ヶ月を待たず辞退しました…)
そのなかで、とても不思議に感じていたことがあって。
私という同じスペックの人間であるにも関わらず、評価もあまりにバラバラすぎるのです。
ある会社では「信じられない、親の顔が見てみたい」と言われるほどのぽんこつぶりを発揮しました。
けれど別の会社では「仕事ぶりも人としても素晴らしい」という、とても高い評価をいただきました。
そして私自身の感情面でも、明確な違いがありました。
評価の低い会社では、とにかく人間関係に緊張が途絶えず、負荷の少ない業務量でも心身に不調をきたします。
評価の高い会社では人間関係に安心を感じられ、繁忙期に深夜まで働いてもポジティブな心理状態でいられました。
つまり、周りからの評価と私の感情の状態は完全にリンクしているのですね。
同じ人間なのにこの差は何なのだろう…
ずっと自分でも不思議だったのですが、環境感受性という言葉を知った時に謎が解けたような気持ちになったのです。
「ああ。私は本当ーーーに、環境の影響を受けやすい人間なのだ」と。
私は「慣れていない・わからない」ということへの不安を感じやすい人間です。
物事をじっくり考えるタイプで、作業の手も早いわけではありません。
さらに人の機嫌にも敏感に反応し、割り切る・流すということがとにかく苦手です。
そのため、
・とにかくスピードを重視される
・頭の回転の速さを早い時期から求められる
・キツイ言葉や怒号にも折れないメンタルを求められる…
このような職場では、仕事に慣れない段階で萎縮しやすく、本来の力さえ発揮できなくなります。
逆に、仕事を覚えるペースはゆっくりめでも、地道に丁寧に進めることは得意です。
周りの空気を感じやすいので、気配りや周りと協調することは自然にやってしまうんですね。
ですから
・心理的安全を重視する穏やかな企業風土
・スピードよりもじっくり取り組むことを求められる
・周囲の人にもある程度余裕があって過度にピリピリしていない…
このような職場にいた時には自分から能動的に動き、得意分野を生かして貢献できていました。
*
このお話はあくまで私の場合の例ですが、臨床研究でも次のよう結果が確認されています。
環境感受性が高い人は、環境感受性が低い人に比べ
・適応しやすい環境では、ポジティブな感情を大きく感じやすい
・適応が難しい環境では、ネガティブな感情を大きく感じやすい
つまり、環境からのポジティブな影響もネガティブな影響も、より大きということ。
この振れ幅の大きさが「生きづらさ」と捉えられるかもしれませんし、「環境に左右されず均一にクオリティを出せることが優秀」という考えのもとでは、かなりの弱みにもなります。
とはいえ、環境に左右されやすいならば、枠に自分を合わせようとするより自分の生きやすい枠を探す方が建設的な場合も多いようにも思うんですね。
(こんなふうに思えのは、かなり年齢を重ねてからでしたが…)
感性が繊細な人は生きづらい…こともない
どんなものごとにも、異なる見方が存在します。
ですから明確な答えがあるわけではないですが、私は感受性の高さを一概に生きづらさと捉えるのは勿体ないように感じています。
人にさまざまな気質が存在するのは、きっとその多様性が世の中に必要だったから。
そんな前提で考えてみると、本当に良いも悪いもなく「どう生かすか」ということに尽きるのではないでしょうか。
人が何か苦しみを抱えているとき、必ず自分の何かを否定しています。
ですから「自分への不足感」という自己否定の意識は、自ら生きづらさを生むことにもなりうるわけです。
もし今、何かに不便やしんどさを感じているならば、変化は必要なのかもしれません。
でもそれが、内的変化なのか環境調整なのは、考える余地があるのではないでしょうか。
そうして広い視点で試行錯誤することで、結果的に多くの人の「生きづらさ」の意識が手放されることを切に願っています。
◉SNSのご案内
✳︎泉のXはこちら 心の話やプライベートのことを色々呟いています。
ぜひ覗いてみてくださいね♪
◉カウンセリングのご案内
✴︎自分らしく幸せになる!を見つける提案型カウンセリング✴︎
カウンセリングの詳細やご予約についてはこちら

