自己肯定感が低くて悩んでいます。もっと自己肯定感を上げたいんです。
これはカウンセリングの中でも多く伺うお話で、その度に私がお伝えすることがあります。
それは「自己肯定感を上げようと頑張るより、自己否定を弛(ゆる)める方が効果的」だということ。
今の自分じゃダメだと思いながら自己肯定感を上げようとしても、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるような状態で、なかなか前に進まないんですね。
そして変われない自分にさらに落ち込んでしまったり…なんてこともあります。
自己肯定感がなかなか上がらない…という方のお役に立てれば幸いです。
自己肯定感には2種類ある
自己肯定感というのは「自分のことを価値ある存在だと感じられる感覚」です。
自己肯定感が高いと「価値ある自分」をベースに物事を捉えられるため、精神的にも安定しやすく
・落ち込みにくい、失敗しても立ち直りが早い
・新しいことにチャレンジしやすい
・自分の短所よりも長所に目が向きやすく心地よい気分で過ごせる
などのメリットがあります。
そして自己肯定感という感覚は、さらに細かく2種類に分けられます。
それが基本的自己肯定感と社会的自己肯定感です。
基本的自己肯定感というのは、何かができるできない、役に立つ立たないは関係なく、自分の存在そのものに価値があるという感覚です。
社会的自己肯定感というのは、社会の中で自分が価値ある存在だと感じる感覚です。
こちらはある程度「自分は役に立っている」と感じられることが前提なので、何かを頑張ったり人の役に立つことで得られる感覚でもあります。
人の心の発達の順番としてまず、小さくて何もできない時、周りの大人から「可愛いね」とか「あなたが大好き、大事だよ」という愛情表現を感じられることで基本的な自己肯定感が育ちます。
そして成長して、できることや役に立てることが増えると「社会の役に立てる自分」という社会的自己肯定感が育まれていくのですね。
土台になるのは基本的自己肯定感
ここで大切なポイントがあります。
自己肯定感が低いと悩む方の多くが、基本的自己肯定感が薄い状態で、社会的自己肯定感を高めようと頑張られていたりするんです。
「今のままの自分ではダメだから、今よりしっかりした自分になって自己肯定感を高めたい」
そんな思いが強まるほど、もっと頑張らないといけないとか、ちゃんとしていない自分はダメとか、自分の一部を否定する気持ちも強くなります。
そうすると、すごく頑張るので周りから評価されたり自分で自分を認めやすくなって、社会的な自己肯定感は上がるかもしれません。
けれど、肯定できるのはその「ちゃんと頑張る自分」「認められる自分」だけなので、それ以外の自分はやっぱり否定されたままで、頑張ることをやめられなくなったりするんです。
でも人って、長い人生の中でいつでも頑張れて成果を出せるわけではないですよね。
だからこそ、心地よく生きるためには、社会的自己肯定感の土台に基本的自己肯定感があることが大切になります。
自己肯定感を育む順番は、「自分の存在自体に価値があるという感覚」→「社会の役に立つ自分は価値があるという感覚」なんですね。
基本的自己肯定感を育む「自己受容」
では、基本的自己肯定感を高めるにはどうしたら?というお話です。
基本的自己肯定感は本来、心の発達過程で育つものですが、すべての人が存在を肯定される環境で育つとは限らないんですよね、切ないことですが…。
自己肯定感に悩む人は「ただ居るだけの自分の価値」を感じられずに大人になっていることが多くあります。
大人になってから基本的自己肯定感を育てなおし、自分の価値を感じられるようになることはもちろん可能です。
が、いきなり「そのままのあなたで価値があるんですよー」と言われても、ちょっと遠い世界の話に聞こえるかもしれません。
だって、つい思っちゃわないでしょうか。
・こんなネガティブな自分に価値なんてあるか…?
・トロくて何もできない自分に価値があるはずない
・誰にも認められない自分に価値があるなんて詭弁だ!などなどなど……
人は自分にいちばん厳しい生き物です。
自分の粗探しは得意だし、誠実で心の細やかな人ほど役に立たない自分を嫌います。
ここで大切なのが、始めに書いた「自己否定を弛める」ということなんです。
自分へのダメ出しを弛め、どんなに不本意な自分でも受け入れてあげる精神を「自己受容」といいます。
ジャッジも評価もせず、ただ今の自分でいいよ〜って感じる感覚です。
今の自分に何ができなかろうと、どんなに納得いかなかろうと「事情があるよね、しゃーないよね、あなたは十分やっているよ」って言ってあげること。
これは、ある人にとっては「子どものときに親から欲しかった扱いを、今の自分が自分にしてあげること」でもあります。
基本的自己肯定感というのは、役に立つとか何ができるとかに関係なく価値があるという感覚。
つまり、こんな自分はダメだと感じたままでは決して育たないものなんです。
だからこそ意識してほしいのは、自分に当たり前に出しているダメ出しに気づいて弛めること。
だぶん完全に止めることはできません笑、だけど弛めるだけでずいぶん変わりますからね。
自己肯定感を上げたいって望む人は基本的に頑張り屋さんですので、できていない自分にOKを出す自己受容は苦手分野かもしれません。
(私もたいがい苦手です……)
けれど、
できない自分を受け入れて、諦めるのではなく「いったんOK」を出して頑張りを認めてあげる。
できないならできない理由をちゃんと理解して、自分の味方になってあげる。
どんなにネガティブでも好きじゃない自分でも、許して受け入れてあげる。
この自己否定を弛める(=自己受容)プロセスをすっ飛ばして自己肯定感を上げることは不可能なんですね。
自己否定が減ると、自然に自分を肯定できる
自己肯定感=自分は価値あるものだと感じる感覚で、そこにはほんの少しの“評価”が入り込みます。
でも自己受容は、たとえ価値すらなくてもOKという深い“受け入れ”の感覚です。
「自分が自分のままで居たらそれでいい、何ができなくても良い気分を感じていい」
あなたの1番大切な人にならば、たとえ価値なんてなくても幸せで居てほしい、そんなふうに思わないでしょうか。
自己受容は、自分に対してそんなふうに感じてあげるような感覚です。
人って本来、誰の役に立たなくても存在してていいわけですし、この世に生まれてきただけで価値はあります。
けれど、そんなふうに感じろと言われても無理なときもたくさんあるかと思うんです。
何かと評価や比較をされる社会の中で生きていると、よけいに。
そんな荒波の中で、自分にOKを出しづらくなっている人ってきっとたくさんいるのだろうなって感じます。
ダメな自分を受容したらもっとダメになっちゃうとか、他の人に責められるとか、すごい勘違い野郎になっちゃうとか、そんな恐れが襲ってくることもあるかもしれません。
(私もそんな恐れを山ほど感じていました…いや、今でも感じています)
でもね、やっぱり自分を否定しながら生きることはしんどいです。
だからまずは、自己肯定感の低いあなた自身のことも「しゃーないね、それも今の私だね」って受け入れることからスタートしてみてくださいね。
自分に対するダメ出しをひとつ見つけては「それでいいよ」って弛めて…ということに取り組んでいただきたいなって願っています。
そして1人で頑張りすぎないで、難しさを感じたときにはカウンセリングもぜひご検討くださいね。
カウンセリングは今の自分自身を優しく受け入れて、“大丈夫”の感覚を育み、未来に進む土台をつくる場所でもありますからね。
どうかあなたが自分のことを良い存在だと感じられて、楽しい毎日を過ごせますように。
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