「どうしたらいいんだろう?」といつもグルグル考えてしまう人へ

かくれ繊細さんの深掘りLABO

パートナーに対しても友達に対しても職場でも、「どうしたらいいんだろう?」と考えてしまう。

そんなことってないでしょうか。

「どうしたらいいんだろう?」は相手の正解を求める意識

この状況、けっこう苦しいなって感じるんですよね。

どうしたらいいんだろう?という思考は、自分の思いよりも、「相手にとっての正解」を探していることがほとんどなのです。

自分の心ではなくて目の前の相手が納得する、満足するための正解。
または、相手を不快にさせないための正解。

けれど、どんな人でも目の前の相手の心を完璧に把握することはできません。
相手の正解はその人の中にしかなく、しかもときによって、気分によって変わったりもします。

もちろん、相手の気持ちを考えることは思いやりや優しさです。
いつも自分の正解だけを押し付けると人間関係はうまくいかないですよね。

ただ、あまりにも自分の心を横に置いて、相手にとっての正解を察しようとすることで、「正解のない迷路」をぐるぐると回り続けるような、不安定な気持ちが続いてしまうこともあるんです。

そして相手を優先することが当たり前になりすぎると、自分の思いや軸はどんどん奥に潜ってしまい、自分との繋がりが切れてしまうのです。

どうして自分よりも人の気持ちを気にするのか

もしあなたがあまりにも「どうしたらいいんだろう?」と考えて息苦しさを感じるとしたら。
ちょっと思い出してほしいことがあります。

あなたは小さい頃、のびのびと自分の感情を表現して、それを受け入れられていたでしょうか。

誰かの顔色を伺って「相手にとっての正解」を探すことが多かった、と感じたら。
もしかしたらその時からずっと、どうしたらいいんだろう?って考え続けてきたのかもしれません。

どうしたら、お母さんに怒られないんだろう?
どうしたら、お父さんは笑ってくれるんだろう?
どうしたら、この家族は仲良くしてくれるんだろう?
どうしたら、私にもっと優しくしてくれるんだろう?

そんなふうに常に「考えないと安心できない自分」を感じながら、生きてきてはいないでしょうか。

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心理学には「インナーチャイルド」という概念があり、人は大人になっても「子どものままの自分」を心に持っているといわれています。

そして今を生きるなかでの生きづらさには、この「子どもの自分」が心の中で反応していることも多くあるのです。

人の心の奥にある潜在意識や無意識は「記憶・感情・感覚」の蓄積で、「傷つきやすい」「何かが怖いと感じる」など、大人になってからの感覚にも大きく影響するんですね。

「正解のない迷路」に迷わないために

「どうしたらいんだろう?」を「私はこうしたい」に変える方法

もしあなたが、「どうしたらいいんだろう?」と考え続ける苦しさから抜け出したいと願うなら。
もっと「こうしたい、こうしてみよう」と自分に自信を持って生きたいと願うなら。

まずは「いつも相手の気持ちや人の反応を優先していないか?」ということを聞いてみてあげてくださいね。

問題って、気づかないと解決することができないのですが長い間、当たり前にしていることって自分ではなかなか気づけません。

ですから「どうしたらいいんだろう?」と感じたときには、「どうしたら相手の期待に応えられるか」「相手を不快にさせないか」

そんな思いが自分の中にどのくらいあるかな?って感じてみてください。(結構あると思います^^;)

相手の心を優先していることに気づけたら、今度は日常のなかで「私は本当はどうしたい?」と質問を繰り返すことで、少しずつ心の奥にあるあなた自身の心や感覚が見えてくるかと思います。

難しさを感じたときは1人で頑張らない

「どうしたらいいんだろう?」といつも考えてしまう人は、小さなときに家族のために無理なことを頑張ろうとしてきた場合も多くあります。

子どもの力では到底できないことを自分に課して、結果としてできない自分への無力感が作られたりもするのです。

すると、その感覚が大人になっても残り、自分の気持ちを見つけようとするとき「でも自分には無理」とか「自分の意思は否定される」という感覚がセットになって進めないこともあります。

これは意識のブロックで、思考で進めようとしても、積み重なった「無力な感覚」「自分を出す怖さ」が邪魔をしてしまうんですね。

そんなときには、1人で無理をせずに信頼できる人に「自分はどうしたいかを聞いてもらう」「自分の意思を持つことは悪くないと伝えてもらう」ということもおすすめです。

人の否定からできた心のブロックは、同じように人に肯定されることで緩んでゆきますからね。

「私はこうしたい」を表現する反復練習

「私はこうしたい」という自分の意思を感じられるようになったら、それを相手に伝えてコミュニケーションできると、人間関係はとても楽で楽しいものになります。

これは反復練習が必要なことでもあるので、少しずつでも「伝えてみる」という行動の変化が必要なんですね。
できるだけ伝えやすい人、わかってくれそうな人からチャレンジしてみるとよいかと思います。

そしてすごく大事なことは「相手にも都合や思いがあるので、うまくいかない時があってもあなたがダメなわけではない」ということ。

ここで傷ついて「やっぱり自分の気持ちは出しちゃダメなんだ…」って戻ってしまうのは、すごーく勿体無いですからね。

自分を深く理解して癒すためのセラピー

もしご興味があれば、カウンセリングのなかで「傷ついているインナーチャイルドを見つけて、助けてあげる」という心理療法も効果的です。

「私はずっと誰のことを気にして、誰の正解を探してきたのだろう?」

そのことを深く掘り下げ、傷ついて悲しんでいる子どもの自分を見つけて受け入れてあげることで、「人の気持ちや反応を気にしすぎる感覚」を緩めていくことができます。

そうして自分を抑える感覚が緩まると、逆に「自分を表現してもいい」「人の反応がすべてではない」という楽な感覚が育ちます。

最後に〜人を優先してきた経験は強みに変えられる

始めにもお伝えしましたが、人の気持ちを優先する、相手を気にするというのは、あなたの優しさであり愛の表現方法です。

もしそれが自分を苦しめる枷になっているのなら、自分を責めたり否定する気持ちがちょっと強すぎるだけのこと。

「人の顔色を伺ってしまう自分」を、けっして弱いものとかダメなものとは思わないでほしいのです。

人の反応を気にしてしまう理由は「自分が弱いから」ということではありません。
かならず心に「頑張ったのに誰かを笑顔にできなかった痛み」があります。

周りの人の笑顔を願って調和を大切にする、あなたの優しさの価値を置き去りにしてほしくはないんですね。

今すでに持っている「相手を大切にする気持ち」に、「同じように自分の気持ちも大切にする」ことが加わると、人間関係は驚くほど楽で温かいものになります。

どうか、その温かさを手に入れられること信じてほしいなって思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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